本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は3.7。ドル建て史上最高値更新からの急落には衝撃を受けたが、冷静に見れば1月の安値からの上昇の半値(800万円)まで下げても不思議はなかったところ、2月下旬からの上昇分の半値押しと浅めの調整で済んだ形。いいガス抜きが出来た格好で、すぐに半値戻しをクリアするなど、むしろ相場の強さを印象付けた。全値戻しトライする公算が強いが、RSIのダイバージェンスなど調整が終わっていないことを示唆。即ち、上昇も調整も終わっておらず、上値トライ後にもう一度調整するイメージか。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析
先週、三角持ち合いを「上抜けした場合は1000万円など以外、目立ったレジスタンスが見当たらない」と申し上げたところ、本当に1000万円まで値が飛んで行った。そこから急落するも2月24日からの上昇の半値押しの水準でサポートされ切り返し、むしろ健全な調整となった。
更に、その急落の半値戻しとなる960万円近辺を翌日には上抜け、相場の強さを印象付けた。足元では全値戻しを窺う展開に。なお、今回は2月下旬からの上昇分の半値押しでサポートされたが、少し長い目で見ればETFローンチ後の安値からの半値押し800万円近辺までの調整が出ても不思議ではない。
評点:5
移動平均線
ゴールデンクロス後、両線とも上向きだが、9MAがやや横向きになりかけている。
評点:4
一目均衡表
3役好転の買いサイン継続。解消しそうな雰囲気がしない
評点:5
ボリンジャーバンド
バンドウォークが一旦解消したが、再び発生するも解消気味。但し、前回と同様、バンドがエクスパンション中で、上昇トレンドは継続。
評点:4
MACD
ゴールデンクロス発生中だが、MACDが横向きとなり、デッドクロスになりそうな気配もある。
評点:3
RSI
70台でまだ若干買われすぎゾーン。ダイバージェンス気味でもう少し大きな調整が近づいている様に見える。
評点:1
評点
※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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|編集:coindesk JAPAN
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