ビットコインへの「強気」が継続──ドージコイン、柴犬コインは一服
  • イーサリアム、ソラナ、などの主要アルトコインにはほとんど値動きはない。
  • XRPは過去24時間で10%上昇し、上昇を牽引した。

3月12日、ビットコイン(BTC)は7万1500ドルを上回ったが、ドージコイン(DOGE)と柴犬コイン(SHIB)は先週の25%上昇の後に、6%も下落した。

データによると、主要アルトコインであるイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、バイナンスコイン(BNB)、カルダノ(ADA)は過去24時間ほとんど変動がなかった。エックス・アール・ピー(XRP)は過去24時間で10%上昇し、主要トークンの中で群を抜いていた。この上昇は、開発者からユーザーにより良いアプリケーションやサービスを提供するための技術開発が発表されたことによるものだ。

上位20位の暗号資産(仮想通貨)からステーブルコインを除いた流動性指数であるコインデスク20指数(CD20)は、0.73%上昇した。

BitMEXリサーチは12日の投稿で、スポットビットコイン上場投資信託(ETF)への資金流入が1月の運用開始以来初めて100億ドル(約1兆4500億円、1ドル=145円換算)の大台を超えたと指摘した。市場関係者の中には、このような流れが続けば、中期的には「セルサイド」の危機につながる可能性があると言う人もいる。

CryptoQuantの創設者キ・ユン・ジュ(Ki Young Ju)氏は、Xの投稿で「ビットコインスポットETFへの流入が止まらない限り、ベアはこのゲームに勝てない」と述べた。「先週、スポットETFにはプラス3万BTCの純流入があった。取引所やマイナーのような既存のエンティティは、アメリカのエンティティによる150万BTCを含む、約300万BTCを保有している」。

「このままでは、6カ月以内にセルサイドの流動性危機が起こるだろう」とキ氏は付け加えた。

一方、シンガポールを拠点とするトレーディング会社QCPキャピタル(QCP Capital)は12日、テレグラムで、ビットコインオプション市場は強気のサインを点滅させているが、先行きに注意をするよう促していると述べた。

QCPは「ボラティリティ市場は、コール、特にカーブのバックエンドのボラティリティが非常に高いままであるため、BTCに強気を示し続けている」と述べた。「資金調達率(ファンディング・レート)が再び高水準に達して、再びウォッシュアウトが起こることに警戒が必要だが、それでもディップは非常に迅速に買い上げられると我々は予想している」と同社は付け加えている。

ボラティリティは、オプション市場の動きによって変化するダイナミックな数値だ。資金調達率は、レバレッジをかけたトレーダーが、反対に賭けているトレーダーに支払うもので、ロングやショートに偏ることで、市場に対する強気または弱気の見方を示すことができる。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:DOGE, SHIB Rally Eases as Bitcoin Bullishness Remains ‘Elevated’