マトリックス法によるテクニカル分析(2024/3/15)ビットコイン、今朝の急落をどう見るか?:楽天ウォレット

本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。

サマリー

総合評点は3.2。前回申し上げた「上値トライ後にもう一度調整するイメージ」そのままの展開となった。3月5日の急落はむしろ健全な調整と申し上げたが、今回も翌3月6日からの上昇の半値押しで下げ止まっており、健全な調整に終わる可能性が高い。

その水準を割り込んでも、サポートがいくつも並んでおり、RSIのダイバージェンスも解消しており、このままずるずる下げていくイメージではない。一方で、ヘッドアンドショルダーのネックラインで上値も若干重そうだ。今回は総合評点の3.2が示す通り一旦レンジ相場になりそうか。目先は990万~1020万円、もう少し長い目で見ると925万円~1090万円くらいのレンジで推移しそうだ。

なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD  のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。

パターン分析

日足

4時間足

先週金曜日に「ドル建て史上最高値更新からの急落」は「2月下旬からの上昇分の半値押し」でサポートされる健全な調整で「すぐに半値戻しをクリア」しており「全値戻しトライする公算が強い」と申し上げた。すると週明けにはあっさり全値戻しをクリア、その後は連日最高値を更新する展開に。同時にRSIのダイバージェンスから全値戻し後に大きな調整がありそうと申し上げていたが、今朝方大きめの調整が入った。

4時間足で見ると、きれいにヘッドアンドショルダーが完成しており、短期的にはこのネックラインとなる1020万円近辺がレジスタンスとなりそうだ。日足で見ても上向きの平行チャネルを下抜けており、目先の下値の目途は3月6日からの上昇の半値押し990万円辺り。その下はヘッドアンドショルダーの倍戻しとなる950万円、2月24日からの半値押し925万円などサポートが控えており、このままずるずる下がるというよりは、横ばい圏にシフトするイメージか。

評点:3

移動平均線

ゴールデンクロス後、両線とも上向き。勢いこそないが、強い形。

評点:4

一目均衡表

3役好転の買いサイン継続。解消しそうな雰囲気がしない

評点:5

ボリンジャーバンド

バンドがスクィーズしかけており、上昇トレンドの一服、横ばい圏入りを示唆。

評点:3

MACD

デッドクロス発生。

評点:1

RSI

ようやくダイバージェンスで示唆していた調整が発生した格好で、60台に戻している。

評点:3

評点

※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。

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