イーサリアムがコインベースの収益の原動力になる可能性:JPモルガン
  • JPモルガンは、イーサリアムがコインベースの収益の原動力になる可能性があると述べた。
  • さらに、コインベースの目標株価を95ドルから150ドルに引き上げた。
  • レポートによれば、イーサリアムの価格高騰の影響が特に重要だという。

アメリカ最大の銀行であるJPモルガン(JPMorgan)は15日の調査レポートで、イーサリアムネットワークとそのネイティブトークンであるイーサリアム(ETH)は、暗号資産(仮想通貨)エコシステム全体に対して大きな貢献をし、暗号資産取引所コインベース(Coinbase)の収益のプラスの原動力となる可能性があると述べた。

JPモルガンは中立の格付けを維持しつつも、暗号資産市場の上昇とイーサリアムがコインベースの収益に与えてきたプラスの影響を反映して、コインベースの目標価格を95ドルから150ドルに引き上げた。

コインベースの株価はプレ・マーケットの取引で4%超下落し、223ドルとなった。

このレポートは、暗号資産市場は現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)に流入する新規資金とビットコイン価格へのプラスの影響に注目していると指摘したほか、イーサリアム上昇の影響も特に意味のあることだと考えていると述べた。

ケネス・ワーシントン(Kenneth Worthington)氏率いるアナリストらは、「イーサリアムのユースケースは暗号資産エコシステムを超えており、コインベースにとって短期的には強固な収益の原動力になると我々は考えている」と述べた。

さらに、「我々はまた、今週3月13日に行われたデンクン(Dencun)のアップグレードを含め、イーサリアムのロードマップに沿った進展が暗号資産の開発を促進すると考えており、これは長期的にはプラスとなる」としている。

JPモルガンは、コインベースの長期的な成功は、トークン化と決済に重点を置いた開発によって牽引されるだろうと指摘した。

|翻訳・編集:林理南
|画像:screenshot from Coinbase video
|原文:Ether Could Be a Meaningful Earnings Driver for Coinbase, JPMorgan Says