- サンティメントの観測データによると、SOLとBOMEは先週末に最も多く言及された暗号資産だった。
- 過去7日間のSOLとBOMEのパフォーマンスは、ETH、BTC、そして市場全体を上回った。
- 言及数の増加は、個人投資家の熱狂の兆候かもしれない。
ソラナ(Solana)のSOLと、ソラナ上のミームコインであるブックオブミーム(Book of Meme、BOME)は、先週末のSNS上でのトレンド上位2銘柄であったことが、サンティメント(Santiment)の観測データからわかった。
「$BOMEと$SOLは、パフォーマンスが市場全体を上回った結果、X (旧ツイッター)、レディット(Reddit)、テレグラム(Telegram)、フォーチャン(4Chan)のトップトレンド銘柄となっている。投資家はソラナと、ソラナ関連のミームコインを、イーサリアムベースのプロジェクトに代わる有力な選択肢と見なし続けている」と、サンティメントは市場レポートで述べている。
SOLは7日間で45%急騰し、2021年12月以来初めて200ドル(約3万円、1ドル150円換算)を超える高値をつけたことがCoinDeskのデータで示されている。BOMEは10日のデビュー以来82%急騰した。暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は16日、BOME永久先物を上場した。
世界有数のスマートコントラクトブロックチェーンのネイティブトークンであるイーサ(ETH)は、「デンクン(Dencun)」アップグレードが無事実施されたにもかかわらず、6.3%下落して3640ドル(約55万円)となった。一方、ビットコイン(BTC)は6万8670ドル(約1030万円)前後を維持しており、より広範なCoinDesk 20(CD20)は0.7%上昇した。
ソラナの市場全体を上回るパフォーマンスは、同プロジェクトのDeFi(分散型金融)エコシステムへの新たな関心を示している。トップレッジャー(Top Ledger)とアワーネットワーク(OurNetwork)が観測したデータによると、ソラナ上の分散型取引所は今月、300億ドル(約4兆5000億円)の取引量を記録した。これは1年前の10倍だ。
言及数の増加
サンティメントによると、SNSでの「SOL」の言及数は322に上昇した。昨年12月下旬に言及数が急騰した際、SOLは125ドル(約1万8750円)でピークを迎え、最終的には85ドル(約1万2750円)に落ち着いた。
一方、一般または個人投資家の関心を測定するために広く使用されているグーグルトレンド(Google Trends)を見ると、本記事執筆時点では、世界中を対象にした検索クエリ「solana」のスコアは100を示している。
100というスコアは、人気のピーク、つまり一定時間に検索数が最大であったことを表している。要するに、より多くの人が、上位銘柄を圧倒したSOLに関する情報を求めて検索していたということだ。
言及数の増加は、ピーク時に多く観察され、個人投資家の熱狂の兆候とされている。グーグルトレンドは、2021年の最後の4ヶ月間に、SOLが200ドル(約3万円)を超えてピークに達したときにも同様の値を示していた。
グーグルによると、グーグルトレンドはほぼフィルターがかけられていない検索リクエストのデータを提供しており、0から100のスコアで検索ボリュームが算出される。スコアは、選択した地域と時間枠でもっとも多く検索された時点を基準に、検索ワードへの相対的な関心度を表している。
|翻訳・編集:行武 温
|画像:Social media icons juxtaposed on a keyboard. (Anna/Pixabay)
|原文:SOL, BOME Trend on Social Media as Ether, Bitcoin Lag