- ソラナベースの分散型取引所の過去7日間の取引高はイーサリアムベースの取引所を上回った。
- ミームコインの熱狂がこの取引高増加を促進したようだ。
- ある調査会社によると、ソラナはイーサリアムやその他のブロックチェーンよりも高い資本効率を誇っているという。
ソラナブロックチェーンが分散型取引所(DEX)の取引高でイーサリアムブロックチェーンを抜き、スマートコントラクトブロックチェーンの中で1位になった。
DeFiLlamaが追跡したデータによると、ソラナベースの分散型取引所の取引高は7日間で67%増加し、213億ドル(約3兆1950億円、1ドル150円換算)となった。イーサリアムベースの分散型取引所の取引高は同期間で3%増の194億ドルだった。ソラナブロックチェーンには17のDEXがあり、最大のオルカ(Orca)は総取引高の88%を占める。イーサリアムブロックチェーンではユニスワップ(Uniswap)が46のDEXの中でトップ。
ミームコインの熱狂が牽引
今回の順位の逆転は、ソラナベースのミームコインであるドッグウィフハット(WIF)、ボンク(BONK)、ブックオブミーム(BOME)、スラーフ(SLERF)に対する投機的熱意によって牽引されたようだ。
本記事執筆時点では、DEX Screenerにおいて過去24時間でトレンドトップのトークンはソラナベースのものだった。3月13日には1時間で2300のミームコインが誕生しており、ソラナブロックチェーン上でのステーブルコインの供給量が数年ぶりで最高となる28億ドル(約4200億円)に達するほどの投機的熱狂があった。
ソラナは資本効率の高さが特徴
Reflexivity Researchによると、ソラナブロックチェーンでの取引高の急増は、DEXのジュピター(Jupiter)が行ったようなポイントプログラムやエアドロップが広まった結果として2023年の第4四半期に始まった。
ソラナブロックチェーンは、イーサリアムやその他のスマートコントラクトブロックチェーンよりも高い資本効率も誇っている。資本効率が高ければ、DeFiエコシステムの預かり資産(Total Value Locked:TVL)のドルでの価値が低くても高い取引高を達成できる。
Reflexivity Researchはソラナ財団(Solana Foundation)から委託された最近のレポートで、「最近のDEX取引高対TVLの比率は、イーサリアムに対するソラナの特筆すべきパフォーマンスを浮き彫りにしている。資本効率を測る尺度の一つであるこの比率は、ソラナが最近イーサリアムを大幅に上回り始めていることを示しており、エコシステム内でのより高い水準の運営効率を示している」と指摘した。
CoinDeskのデータによると、ソラナブロックチェーンのネイティブトークンであるソラナ(SOL)は今年68%上昇して170ドル(約2万5500円)に達した。一方イーサリアム(ETH)は40%上昇して3214ドル(約48万2100円)となり、取引高上位の暗号資産のパフォーマンスを示すCoinDesk 20は33%上昇した。トレーディングビュー(TradingView)のデータによると、ソラナ/イーサリアム比率は18日月曜日に0.059で史上最高を更新した。本記事執筆時点では0.053付近で推移している。
イーサリアムブロックチェーンは、DeFiエコシステムのTVLでは依然として世界最大のスマートコントラクトブロックチェーンだ。本記事執筆時点では、イーサリアムブロックチェーンのTVLは464億4000万ドル(約6兆9660億円)であるのに対し、ソラナブロックチェーンでは36億ドルだった。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Solana Leapfrogs Ethereum on DEX Volume