ビットコイン半減期は価格に好影響を与えるかもしれないが、マクロ要因の影響も大きい: コインベース
  • 次のビットコインの半減イベントは4月中旬と予想されている。
  • ビットコインは過去のマイニング報酬半減イベントの前後には上昇した。
  • コインベースは、マクロ要因などの暗号資産以外の影響も重要だと述べた。

歴史的な前例から、ビットコイン(BTC)の最近の好調なパフォーマンスは、BTCの供給が減少する半減期以降も続くと考えられるが、投資家は注意する必要があるとコインベース(Coinbase)は3月20日の調査報告書で述べた。

世界最大の暗号資産(仮想通貨)は、過去の半減期前の6カ月間で平均61%上昇し、半減期後の6カ月間で平均348%上昇したとコインベースは指摘した。

「半減がビットコインのパフォーマンスにプラスの影響を与える可能性はあるが、この関係についての歴史的証拠はまだ限られており、やや推測の域を出ない」と報告書は述べている。

4年に一度の「半減」とは、マイニングの報酬が半分になることだ。次のイベントは4月15日に発生する可能性が高い。

「ビットコインは真空の中で動いているわけではなく」、その価格はマクロ要因など他の影響を受けるとコインベースは述べている。報告書は、前回の2020年5月の半減後のビットコインのアウトパフォームの多くは、「COVID-19のパンデミックに対応するための異常なまでの金融緩和政策と歴史的な財政刺激策を伴う環境」で生じたと指摘している。

同様に、世界最大の暗号資産の最近の上昇は、半減に対する興奮よりも、ビットコインのスポット上場投資信託(ETF)に対する熱狂によって煽られたと報告書は述べている。

今後の半減期を展望する際に考慮する価値のあるもう1つのデータポイントは、長期保有者が保有するビットコインの量だとコインベースは述べ、「長期保有者は短期保有者よりも半減期を売買の機会とみなす可能性は低い」と付け加えた。 現在、長期保有者が保有するビットコインの量は、歴史的な基準からするとかなり多い。

明るい面としては、アメリカ連邦準備理事会(FRB)が5月に利下げを開始し、量的引き締めプログラムの縮小を開始すると予想されており、これはリスク資産にとってプラスとなると報告書は付け加えた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Halving May Have a Positive Impact on Prices, But Other Factors Still at Play: Coinbase