- ビットコインは依然として買われすぎだとJPモルガンは指摘している。
- スポットETFは先週、大幅な資金流出があった。
- ビットコインの利益確定売りが半減イベントまで続く可能性があるという。
暗号資産(仮想通貨)市場は先週、急激な調整に見舞われ、ビットコイン(BTC)価格は15%以上下落した後、3月20日の連邦公開市場委員会(FOMC)の後に反発した。JPモルガン(JPMorgan)は21日の調査報告書で、ポジションはまだ買われすぎているように見えるため、売りは終わらないかもしれないと述べた。
ニコラオス・パニギルツォグロウ(Nikolaos Panigirtzoglou)氏率いるアナリストは、「市場では年末までに価格が大幅に上昇するとの楽観的な見方がかなり残っており、その大きな要因は、半減イベント後にビットコインの供給が減少しても、スポット上場投資信託(ETF)を通じたビットコインの需要は同じペースで継続すると見ていることだ」と記した。
4年に一度の報酬半減は、マイニング報酬が半分になることだ。次の半減は4月中旬と予想されている。
しかし、JPモルガンはビットコインのスポットETFへの純流入のペースは大幅に鈍化しており、過去1週間には大幅な流出が記録されたと指摘している。
「このことは、ビットコインETFのフローが持続的な純流入であるという概念に疑問を投げかけるものだ」と報告書は述べている。「実際、半減イベントが近づくにつれて、特に先週の調整にもかかわらず依然として買われ過ぎに見えるポジショニングを背景に、この利益確定売りは続く可能性が高い」。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Remains Overbought Despite Recent Correction, JPMorgan Says