- ナイジェリアの税務当局がバイナンスを脱税で告発したと現地の報道機関が3月25日に報じた。
- この告発は、バイナンスの2人の幹部が当局に拘束されてから数週間後に行われた。
- 地元メディアは、2人の幹部のうち1人が脱走し、出国した可能性があると報じている。
世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンス(Binance)がナイジェリア当局から脱税容疑で起訴された。両者の数週間にわたる睨み合いが続く中、地元メディアが3月25日に同国の税務監視機関の声明を引用して報じた。
この告発は、政府によって拘束されたバイナンスの幹部2人の名前も挙げられており、連邦内国歳入庁(FIRS)によって発表され、アブジャの連邦高等裁判所に訴状が提出されたと報じられている。同取引所は、「付加価値税(VAT)の不払い、法人所得税の不払い、申告漏れ、プラットフォームを通じて顧客の脱税を幇助」など、4件の脱税容疑で起訴されている。
この告発は、ナイジェリア政府による同取引所に対する数週間の調査と批判の後に行われたもので、その間にバイナンスの幹部2人を招聘し、拘束するまでに至った。 政府によると、このプラットフォームは数十億ドル相当の犯罪資金を処理し、現地通貨のナイラの為替レートを自ら設定していたという。
一方、政府が拘束していた2人の幹部のうちの1人、ナディーム・アンジャルワラ(Nadeem Anjarwalla)氏が逃亡したと、週末にPremium Timesが関係者の話を引用して報じた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ナイジェリア最大の都市・ラゴス(Shutterstock)
|原文:Nigeria Charges Binance, Detained Executives With Tax Evasion: Reports