中国EC大手アリババ傘下で決済アプリを展開するアントグループは3月27日、インバウンド客に対して、自国で使い慣れているサービスでの決済を提供するクロスボーダー決済サービス「Alipay+(アリペイプラス)」の日本における加盟店が200万店を突破したと発表した。
リリースによると、日本では Alipay+を通じて、Alipay(中国)、AlipayHK(香港)、Kakao Pay(韓国)など、16の海外サービスを使用でき、これら海外サービスの2024年3月1日~19日での日本における決済額は、昨年同期比200%以上増加。インバウンド客の多い観光地や百貨店では、提携サービスによる決済額が前年の5倍、10倍になっているケースもあるという。
アバランチとWeb3クーポンプログラムの概念実証
さらに同グループがオールインワン決済ソリューションとして展開する「Alipay+ D-store」では、レイヤー1ブロックチェーンのアバランチ(Avalanche)を使ったWeb3クーホンプログラムの概念実証(PoC)を展開するという。例えば、ユーザーはミニゲームをプレイすることで、クーポンを手にいれることができる。
アバランチの発表によると、PoCの第2フェーズでは、食品・飲料などを扱う加盟店に焦点を当てつつ、対象となるユーザーを1億人以上に拡大。フィリピン、シンガポール、マレーシア、タイ、およびこうした国々を訪れる中国人観光客を主なターゲットに施策を展開するという。ちなみに対象国に日本は触れられていない。
またこのプログラムでは、デジタルコレクティブルなど、他のブロックチェーン機能を使用するブランドとのコラボレーションも可能になるという。
|文:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:アントグループのリリースより