- 資産運用会社ハッシュデックスは、ビットコイン先物ファンドをビットコイン現物ETFに転換する。
- ハッシュデックス・ビットコインETFはDEFIのティッカーで取引されることになる。
10種類のビットコイン現物ETF(上場投資信託)の発売から2カ月以上が経った今、さらに1種類が競争に加わった。
DEFIのティッカーで取引されている資産運用会社ハッシュデックス(Hashdex)のビットコイン先物ETF(Bitcoin Futures ETF)は、2022年からニューヨーク証券取引所で先物ベースのファンドとして取引されていた。今回名称変更を経てハッシュデックス・ビットコインETF(Hashdex Bitcoin ETF)に転換され、現在は現物ビットコインファンドとして運営されている。
他のビットコイン現物ETFとは少し違う特徴があり、ハッシュデックスはプレスリリースで、DEFIはファンドの資産の最大5%をシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で取引されるビットコイン先物契約で保有できるとしている。
先物への割り当てにより、DEFIは長期にわたってビットコイン価格をより正確に追跡することができ、発行・償還プロセスがより予測可能なものになるとハッシュデックスは説明した。こうしたアプローチはETF分野では新しいものではなく、ほとんどのS&P500のETFは同様の戦略を採用しているという。
ファンドの情報ページによると、DEFIは現在5500BTCと少量の先物契約を保有している。手数料は0.90%で、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の1.50%より低いが、他の9種類の現物ETFよりは高い。
ハッシュデックスによるETF転換は、ほかの10種類のビットコイン現物ETFが1月11日に取引を開始してから2カ月以上経って行われた。グレイスケールのGBTC(運用資産300億ドル近くを抱えて現物ETFに転換された)を除くと、ブラックロック(BlackRock)のIBITとフィデリティ(Fidelity)のFBTCが運用資産の面で先頭に立っており、それぞれが100億ドル(約1兆5000億円)以上の資産を管理している。ウィズダムツリー(WisdomTree)のBTCWは参入企業の中で最も規模が小さく、運用資産は1126BTC、ドルベースでは8000万ドル(約120億円)弱だ。
|翻訳・編集:林理南
|画像:viarami/Pixabay
|原文:U.S Has its 11th Spot Bitcoin ETF After Hashdex Fund Conversion