- ビットコインは7万ドル付近で、イーサリアムは3550ドル付近で取引されている。
- ビットコイン半減イベントでオプションのボラティリティと永久先物の資金調達率は高止まりしている。
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、イースターの週末に世界中の多くの主要な金融センターが閉鎖されていたため、大きな動きを見せずに月曜日の取引が始まった。
CoinDesk Indicesのデータによると、記事執筆時点では、ビットコインは7万ドルから少し下げており、イーサリアムも3540ドル付近で取引されている。最大かつ最も流動性の高い暗号資産(仮想通貨)の指標であるコインデスク20(CD20)は約1%下げて、2690付近で取引されている。
シンガポールを拠点とするPresto Labsのデリバティブ・トレーダー、ジュンヨン・ヘ(Jun-Young Heo)氏は電子メールのインタビューで、「BTCとETHは先週、3月の他の週と比べて比較的穏やかな動きで、週間実現ボラティリティは50%を下回った」と述べた。「しかし、ビットコインの半減イベントは4月20日前後に起こると予想されているため、前月オプションのインプライド・ボラティリティは依然として75%以上に上昇している」。
同氏はまた、主要取引所の大口永久先物のほとんどが6bpsから8bpsの資金調達率(ファンディング・レート)を記録し、BTCとETHの永久先物の世界的な建玉は350億ドル(約5兆2500億円、1ドル=150円換算)に達していることから、資金調達率は依然として上昇していると指摘した。
「市場は再び不安定になるかもしれない」と同氏は続けた。
一方、QCPキャピタル(QCP Capital)はテレグラムのノートで、ビットコインETFに27日に2億4350万ドル(約365億円)の資金が流入したため、イースターの休暇前にビットコインが上昇したと書いた。Coinglassのデータによると、この流入は3月28日も続き、1億8200万ドル(約273億円)の追加流入があった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Market in Zen Mode as Bitcoin Remains Stable at $70K Ahead of Halving