- 新しいレイヤー3ブロックチェーンであるDegen Chainは3月28日にリリースされて以来、大きな注目と資金を集め、そのネイティブトークンのDEGENはリリース以来500%急騰している。
- このネットワークはサポートされているステーブルコインを持たず、4月1日の時点では主に投機的なトークンを収容していたが、それでも投機家が数百万ドル規模の取引を止めることはなかった。
ソラナ(Solana)からBaseネットワークへとミームコインを追いかけるマネーは、3月28日にBaseの上に構築された、いわゆるレイヤー3ブロックチェーンであるDegen(ディジェン)Chainにたどり着いた。
開始から約4日経ったこのネットワークは、過去24時間だけで、2万7200のユニークなトランザクションで約1億ドル(約150億円、1ドル=150円換算)の取引高を記録したことがデータで示されている。オンチェーン・アナリストによれば、3月28日以来、7500以上のコントラクトと2300以上のトークンがネットワーク上で取引されているが、そのほとんどはラグプルなどの詐欺だという。
Since its launch, it:
— Shual (@0xShual) March 31, 2024
– on boarded >132k addresses
– had over 4.15m completed txs
– had 7.5k total contracts deployed (mostly rugs, only 290 verified)
– had over 2300 tokens launched (mostly rugs)
時価総額で最大のトークンは、Degen Chain上に構築された取引所であるDegen Swap(DSWAP)のもので、4月1日の朝の時点で1400万ドル(約21億円)強の評価を受けている。ジョークトークンであるDegen Pepe(DPEPE)の評価額は2300万ドル(約34億5000万円)と高いが、投機以上の用途はないミームコインだ。
多くのトークンの時価総額は100万ドル(約1億5000万円)未満で、主に投機的な賭けが行われている。
1日の時点では、このネットワークにはサポートされているステーブルコインはなく、ユーザーはネイティブトークンのDEGENのみで取引やトレードを行うことができる。DEGENはヨーロッパ時間午前に6セントで取引されており、28日の1セントから500%上昇している。
レイヤー3とは?
Degen ChainはDEGEN専用に構築されたレイヤー3ネットワークだ。比較的新しい技術であるレイヤー3ブロックチェーンは、レイヤー2プロトコルの上に構築されたカスタマイズ可能でアプリケーションに特化したブロックチェーンだ。レイヤー2は、イーサリアム(Ethereum)やソラナなどのレイヤー1ブロックチェーン上に構築されたネットワークで、基礎となるシステムよりも高速かつ安価にトランザクションを決済することができる。
レイヤー3ネットワークの一般的な考え方は、特定の一連のタスクを迅速かつ検証可能な形で完了できるブロックチェーンを作ることだ。これらのタスクは支払いからゲーム取引まで多岐にわたるが、レイヤー3ネットワークはこれらの特定の種類の取引のみを処理する。
ネイティブトークンのDEGENは、このチェーンのガス(手数料)支払い用トークンとして使用される。開発者によると、このチェーンはチップ、コミュニティ報酬、決済、ゲームなどの新しい試みを可能にするという。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:DEXScreener
|原文:Meme Coins on Degen Chain Flourish as New Layer 3 Racks up Millions in Volumes