ビットコイン、弱気相場に突入か ― 24時間で3兆円消失、1,000ドルの急落、6月以来初の8,000ドル割れ

ビットコイン(BTC)は9月24日(現地時間、UTC)の立会い中に1,000ドル(約10万円)も急落し、投資家に再び衝撃を与えることとなった。

9月24日16時(現地時間、UTC)からの30分間で価格は8,000ドル(約85万円)を下回り、今年6月12日以来最低となった。さらに、投資家たちは熱狂的な売りの中でポジションをクローズしようと、24時間で300億ドル(約3兆円)が市場から引き出された。

200日移動平均(MA)が、注目されており、8,311ドルを割り込んだ場合、新たな弱気相場の始まりとされる。

CoinDeskのレポートによると、今回の価格下落はビットメックス(Bitmex)のマージンコールと清算によって悪化した可能性がある。

いずれにしても、BTCの2019年の強気相場は危機にさらされている。

上図にて読み取れるように、BTCは早くも9月2日から仮想通貨ツイッターコミュニティの大部分が注目していた弱気の下降型トライアングルを示し始めている。

さらに、1,000ドルの価格下落は、バックト(Bakkt)による先物取引開始というイベントに逆らうものである。これは強気の材料となるはずだったが、今のところ期待を下回ってしまっている。

テクニカル面では、日足チャートでRSI(相対力指数)が極端に売られ過ぎており、ヒストグラムの棒線が0未満になっているため、短期的な反発の可能性が指摘されている。しかし、三角形内のピークから底値へのドローダウンを見ると、2018年6月以前の6,100ドル近くへの道が視野に入る。

200日移動平均 (8,311ドル) を上回る強気水準を堅持できるか、買い筋にはプレッシャーがかかるところだ。

この水準を下回った場合、2019年の残りの期間にわたり新たな弱気相場に入ることがより確からしくなる。

(尚、本記事の執筆時点において、著者は仮想通貨の保有をしていない。)

翻訳:新井朝子
編集:T.Minamoto
写真:Bitcoin image via Shutterstock; chart via Trading View
原文:Bitcoin Dips Below $8K in First Since June