- 暗号資産マーケットメーカーGSRは、昨年9月にシンガポール金融管理局から基本承認を取得していた。
- GSRは最近、元JPモルガン幹部をトレーディング責任者に任命した。
暗号資産(仮想通貨)マーケットメーカーで流動性プロバイダーのGSRは、シンガポール金融管理局(MAS)から大規模決済機関(Major Payment Institution:MPI)ライセンスを取得した。
これによりGSRは、シンガポールのデジタル決済トークンサービス(DPT)のライセンスも取得した。これは「デジタル決済トークン(シンガポール政府による暗号資産の呼び名)」の売買を企業に許可するもので、取引所が使用するライセンスでもある。
GSRは昨年9月にMASから基本承認を取得していた。
通常、流動性プロバイダーやマーケットメーカーは顧客と接することがないため、ライセンスを取得していない。最近、シンガポールはライセンス制度の範囲を拡大し、カストディサービスや海外送金も規制対象に含まれるようになった。
今年に入り、GSRは元JPモルガン(JP Morgan)幹部のアンドレアス・クーコリニス(Andreas Koukorinis)氏をトレーディング部門の責任者に任命した。GSRによるライセンス取得の初報はブルームバーグ(Bloomberg)だった。
|翻訳・編集:行武 温
|画像:GSR sign (Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Crypto Market Maker GSR Recieves Singapore Crypto License