- ナイジェリアは、バイナンスと同国で拘束されている幹部2人を脱税の罪で告発した。
- 幹部らは4月4日に罪状認否をする予定だった。
ナイジェリアの首都アブジャにある連邦高等裁判所は、当局に拘束された暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)とその幹部2名に対する税務当局による訴訟の審理を延期したと地元の報道機関が4月4日に報じた。
連邦内国歳入庁(FIRS)がバイナンスの金融犯罪コンプライアンス責任者であるティグラン・ガンバリャン(Tigran Gambaryan)氏の拘留中に告発状を提出できなかったため、この問題は延期されたとパンチ紙が報じた。ガンバリャン氏は2月にもう一人のバイナンス幹部ナディーム・アンジャルワラ(Nadeem Anjarwalla)氏とともに拘束されたが、後者はその後拘束を逃れている。ガンバリャン氏は4日に出廷したと報じられている。
バイナンスについての審理は4月8日まで延期され、ガンバリャン氏とアンジャワラ氏に対する訴訟は4月19日まで延期されたとブルームバーグが報じている。
FIRSは3月、バイナンスを脱税容疑で告発した。告発では「付加価値税(VAT)の不払い、会社所得税の不払い、申告漏れ、プラットフォームを通じた顧客の脱税幇助」の4つが訴因として上げられていた。
FIRSが提訴する1カ月前、ガンバリャン氏とアンジャルワラ氏はナイジェリア当局に拘束された。当時、ナイジェリアは、バイナンスは違法に運営しており、自国の経済を操作していると非難していた。
ガンバリャン氏はナイジェリアの経済金融犯罪委員会(EFCC)によって拘留されているとブルームバーグは報じている。
バイナンスはブログの中で、ガンバリャン氏はナイジェリアでの意思決定権を持っておらず、訴訟から除外すべきだと述べた。ガンバリャン氏の妻は3月30日、彼を帰国させるための請願を開始した。
CoinDeskはバイナンスにコメントを求めている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Nigeria Court Adjourns Hearings for Binance, Execs’ Tax Evasion Cases: Reports