本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は2.8。平均水準で横ばいと言いたいところだが、パターンで上昇トライアングルの強い上抜けサインが出る一方で、MACD・RSIともにダイバージェンス気味で調整を示唆、と反対方向の強めのサインが出ており、判断に迷う。
BTC市場の場合、時として、上も、下も、両方やることがあり、今回はまず半減期期待で上をトライし、その後にSell the Fact気味に調整するイメージか。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析
BTCは2月3月の上昇相場が一服、925~1090万円の大きなレンジに入った。1090万円で上値を押さえられているが、下値を徐々に切り上げており、レンジ上抜けを示唆する上昇トライアングルを形成した。直近でも1080万円から980万円の下落の半値戻しである1030万円を上抜けており、全値戻しが見えてきている。
評点:5
移動平均線
ゴールデンクロス発生したが、9MAが下向きで、このままではデッドクロスしても不思議はない。
評点:3
一目均衡表
遅行線がローソク足と交錯し3役好転の買いサイン消滅。売りサインは出ていないが、2月から続く上昇相場の終焉を示唆している。
評点:3
ボリンジャーバンド
バンドがスクィーズ、レンジ取引を示唆。
評点:3
MACD
ゴールデンクロスに至らず。両線とも下向きで、微かにダイバージェンスにも見える。
評点:1
RSI
50台だが、こちらも微かにダイバージェンス気味。
評点:2