- ビットコインの流通量のうち、直近1年間でアクティブではなかった供給量の割合は、3カ月間で70%から65.8%に減少した。
- この減少はおそらく、上昇相場における一部の投資家による利益確定売りを示している。
ブロックチェーン分析会社のグラスノード(Glassnode)が追跡したデータによると、少なくとも1年間オンチェーンで動いていないビットコインの流通供給量の割合は、2022年10月以来最低にまで減少した。
4月8日には、1年以上動いていないのは1967万BTCの流通量の65.84%に相当する1295万BTCで、2022年10月以来の低い割合となった。この指標は、1月中旬にアメリカで10本近くのスポット上場投資信託(ETF)の取引が始まったことで70%を超えたのをピークに、それ以来下がり続けている。
12月下旬以降、少なくとも2年間動いていない流通供給量の割合も57.4%から54.%に低下している。
この低下は、コインを1年以上保有した投資家による利益確定売りであり、2023年までの保有戦略からの転換を意味する。
このような売却の動きは、昨年4月以降のビットコインの148%という大幅な価格高騰と、ETFがアメリカで取引を開始してからの50%の上昇に起因していると思われる。しかし、不活発な供給から離脱したビットコインのうち、市場で清算されたビットコインの正確な割合を確認するのは難しい。
データ追跡サイトのMacroMicroによると、不活発なBTCの割合の減少は、「強気相場終了の先行指標」だ。しかし、過去のデータによると、強気相場は不活発な供給の割合が底を打ち、上昇し始める時にピークに達する傾向がある。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Glassnode
|原文:Bitcoin Supply Inactive for a Year Slides to 18-Month Low of 65.8%