ビットコインの急上昇で「他のすべての資産がジャンクに見える」とトレーダーが指摘
  • ビットコインは主要資産をアウトパフォームし続けており、6カ月で100%近い上昇を見せ、エヌビディアとS&P500を上回った。
  • 暗号資産のRSI(相対力指数)は79.02で、2021年の強気相場以降で最も高く、買われすぎの可能性を示している。

ビットコイン(BTC)はほとんどの主要資産をアウトパフォームしており、他のすべてが「ガラクタに見える」と、CarpoNoctomというハンドルネームで活動している暗号資産(仮想通貨)アナリストでトレーダーのジョシュ・オルシェビッチ(Josh Olszewicz)氏は主要アルトコインや他の資産に対するパフォーマンスを分析した最近のビデオで語った。

CoinDeskのデータによると、世界最大の暗号資産であるビットコインは4月11日現在、7万ドルを超えて取引されている。ビットコインは最も流動性の高い暗号資産の指標であるコインデスク20指数(CD20)を年初から10%以上アウトパフォームしている。

(CoinDesk Indices)

さらに振り返ると、ビットコインはこの半年でほぼ100%上昇しており、チップ大手のエヌビディア(Nvidia)の約88%、イーサリアム(ETH)の89%、そしてS&P500のわずか18%の上昇を上回っている。

(TradingView)

「投資や取引をしていて、BTCを上回らないなら、なぜわざわざする必要があるのか」とオルシェビッチ氏はビデオで語っている。「ビットコインと比較すると、ほとんどすべてがジャンクに見える」。

ビットコインの相対力指数(RSI)は79.02と、2021年の強気相場の絶頂期以来の水準にある。最後にこのポイントに近づいたのは2021年10月に72を記録した時だった。RSIはJ・ウェルズ・ワイルダー(J. Welles Wilder)が考案したモメンタム指標で、値動きの速さと変化を測定する。

70を上回れば買われすぎを示唆し、資産価格が急騰しすぎ、すぐに下降修正される可能性があることを示す。しかし、RSIはあくまで指標であり、確実な予測値ではない。

ビットコインのRSIは今年、45で始まった。2022年の「暗号の冬」の際には、RSIは38まで下落している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:TradingView
|原文:Bitcoin’s Meteoric Rise Makes Everything Else Look Like ‘Junk,’ Trader Says