暗号資産懐疑派のシェロッド・ブラウン上院議員、ステーブルコインの法制化には前向き:ブルームバーグ

影響力のある上院銀行委員会の委員長を務める暗号資産(仮想通貨)懐疑派のシェロッド・ブラウン氏(Sherrod Brown、民主党・オハイオ州選出)が、長年の懸案であったステーブルコインの法制化を進めることに前向きであると、ブルームバーグは4月16日に報じた。

一方ブラウン氏は、ステーブルコイン法を完全に支持する前に、彼の懸念に対処する必要があると述べた。

議会は長年、暗号資産に関する新しい法律を成立させ、デジタル資産の支持派・批判派双方が求める明確な情報を提供するのに苦労してきた。とはいえ、ステーブルコインはマネーマーケットファンドのような他の規制商品と酷似しており、米国債のような重要な資産を裏付けとして保有していることから、ガードレールを設ける強い動機があることを考えると、ステーブルコインの法制化は最も実現しやすいかもしれない。

ブラウン氏が法案提出を暫定的に支持したという報道は、法制化に向けた進展の重要な兆候である。民主党は上院で過半数を占めているため、立法の優先順位を決められる。共和党が過半数を占める下院では、引退間近のパトリック・マクヘンリー下院議員(Patrick McHenry、ノースカロライナ州選出)が最近、米国が今年中にステーブルコイン法を制定できると楽観視していると述べた。

|翻訳・編集:行武 温
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|原文:Crypto-Skeptic Sen. Sherrod Brown Is Open to Advancing Stablecoin Legislation, Bloomberg Reports