- ビットコインをはじめとするデジタル資産には、逆風が吹き続けている。
- レイヤー1やAI関連トークンはビットコインを下回り、ビットコインのドミナンス上昇につながった。
ビットコイン(BTC)は価格調整の最中にあるが、差し迫った半減イベントと市場全体のリスク回避傾向から、暗号資産(仮想通貨)市場でのビットコインのドミナンス(市場占有率)は上昇した。
困難なマクロ経済状況を受けてリスク資産の売りが進むなか、CoinDesk Indicesのデータによると、4月18日のアジア取引時間中にビットコインは6万1400ドル(約921万円、1ドル150円換算)以下で取引されている。
流動性上位のデジタル資産を追うCoinDesk 20(CD20)は3.3%下落し、2,125ポイントとなった。
ビットコインが厳しい状況にある一方で、他のレイヤー1やアルトコインの状況はビットコインを下回っている。ソラナ(SOL)のような主要レイヤー1のトークンは、過去1週間で20%以上下落している。アバランチ(AVAX)は26%、カルダノ(ADA)は23%、ファイルコイン(FIL)は30%下落した。
かつては市場の寵児であったAI関連トークンの下落も止まらず、最大手のAIトークンのいくつかは先週2桁の下げを記録した。レンダー(RNDR)は13%、フェッチAI(FET)は24%下落している。
結果的にビットコインのドミナンスは上昇した。ビットコインのドミナンスは、投資家が市場のムードやアルトコインのトレンドに対するビットコインの影響力を測るのに役立つ。ビットコインドミナンスは現在55.19%で、先週は約1.35%、先月は2.5%上昇した。
一方、Googleトレンドから見る半減期に対する関心は、2020年の半減期を大きく上回り、過去最高を記録している。
Googleトレンドのデータによると、半減期への検索関心はイーサリアム(ETH)、ソラナ、ドージコイン(DOGE)よりも高い。
|翻訳・編集:行武 温
|画像:CoinDesk Indices
|原文:Bitcoin Dominance Increases as Halving Nears and BTC Price Lingers Near $61K