イスラエルが先週のイランによるミサイル攻撃への報復に出たことを受け、ビットコイン(BTC)は5%下落し、一時的に6万ドル(約900万円、1ドル150円換算)を割り込んだ後、すぐに回復した。
ABCニュースが最初に報じたところによると、イスラエルは4月19日の香港時間の朝(日本時間10:30頃)イランに対する報復攻撃を開始した。CNNは地元メディアの報道を引用し、国内のさまざまな軍事基地や飛行場にミサイルが命中したと伝えた。
CoinDesk Indicesのデータによると、このニュースを受けてイーサリアム(ETH)も3.45%下落し、2800ドル(約42万円)で取引されている。
一方、パクソス(Paxos)が運営するトークン化ゴールドPAXGは、3%近く上昇している。
ビザンチン・キャピタル(Bizantine Capital)のマネージングパートナーであるマーチ・チェン(March Zheng,)氏は、市場の混乱が続けば、ビットコインの次なる分水嶺は5万5000ドル(約825万円)になると述べた。
「戦争関連のニュースでビットコインがパニック的に売られたとしても、まだ買いチャンスになるだろう」と、プレスコ(Presto)のデリバティブトレーダー、ジュンヨン・ホ(Jun-Young Heo)氏はテレグラムのメッセージで語った。
アジアの主要株価指数も下げており、香港のハンセン指数は3.5%安、日本の日経平均は6.5%安、台湾のTAIEXは5%安となっている。
米国株式先物も同様に下落し、原油価格は上昇したとマーケットウォッチ(MarketWatch)は報じた。
AP通信によると、イランのエマーム・ホメイニー国際空港のフライトはキャンセルされ、イラン政府は首都テヘラン周辺の民間便を着陸させた。
|翻訳・編集:行武 温
|画像:CoinDesk Indices
|原文:Bitcoin Dips Below $60K as Israel Launches Strike on Iran