主要アルトコインほぼ全て、6カ月間の最安値更新 ― ビットコイン急落を受けて

2019年9月24日(現地時間)、ビットコインの急速な値下がりで市場全体を急落させた後、時価総額でトップ10のアルトコインほぼすべてが、6カ月間での最安値を更新した。

ビットコイン(BTC)が大きく下げたことを受けて投資家が市場から退出せざるを得なくなった直後、ライトコイン(LTC)、EOS(EOS)、バイナンスコイン(BNB)、ステラ(XLM)は、6カ月間で最低のレベルまで落ちた。

リップル(XRP)は9月24日(現地時間)に658日ぶりの安値0.22ドル(約23円74銭)を記録してた後、他と大きく外れた動きを見せ、時価総額でトップ10のアルトコインの中で最も値下がりし、1日の値下げ幅も最大となった。

上記のチャートで見られるように、XRPはほぼ2年ぶりの安値を記録し、大差でリードしており、ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)、イーサ(ETH)は4カ月ぶりの安値記録にとどまり、値下がり幅は最も小さくなっている。

それでも今回の出来事は、大半の仮想通貨が7月に、長期的な市場の健全性のサインである200日移動平均を下回った後に、すべての仮想通貨の分水嶺となっている。

さらに、ビットコインを除く合計の時価総額で測ると、9月24日(現地時間)以来、アルトコイン市場からは合計で160億ドル(約1兆7,000億円)が出て行った。

下降圧力によって新たな大規模な売りが起こり、ビットコインの最新のトライアングル分析から、6200ドル(約66万9000円)当たりに見込まれる値下がりが起こらないようにするためには、強気筋が大勢で価格を押し上げていくことに命運がかかっている。

(尚、著者は記事執筆時点で仮想通貨を保有していない)

翻訳:山口晶子
編集:T. Minamoto
写真:altcoin image via Shutterstock; chart via Trading View
原文:Top 10 Alternative Cryptocurrencies Hit 6 Month Lows