- ビットコインはETFからの資金流出が加速しても6万4000ドル以上で取引されている。
- ETFの資金流出とBTC価格の相関は弱まっている。
ビットコイン上場投資信託(ETF)からの資金流出が大幅に増加する中でも、ビットコイン(BTC)はアジア取引時間の午後に6万4000ドルを超えて取引されている。
市場データによると、アメリカのビットコインETFの1日の純流出総額は2億1700万ドル(約336億3500万円、1ドル=155円換算)だった。これにより、今週これまでの流出総額は2億4449万ドル(約379億6000万円)となった。
これに対し、ビットコインは直近1週間で約3.7%上昇している。
JPモルガン(JPMorgan)によると、ビットコインETFの資金流入か価格の相関関係は弱まり、1月の最高値0.84から最近の評価では0.60まで低下した。これは、BTC価格とスポットETFのフローとの整合性が低下していることを示しているとCoinDeskは2月に報じている。
その規模を考えると、グレースケール(Grayscale)の転換ビットコインETFであるGBTCからの流出はトレーダーにとって特に興味深い。SoSoValueのデータによると、4月22日以降、GBTCは先週1週間で4億1700万ドル(約646億3500万円)の流出を経験したが、BTC価格は依然として上昇を続けている。
CoinGlassによると、清算データもほぼ横ばいで、過去24時間の清算額は6000万ドル(約93億円)。この6,000万ドルのうち、BTCは1348万ドル(約21億円)分を占め、およそ700万ドル(約11億円)のショートに対して617万ドル(約9億5000万円)のロングが清算された。
一方、より広範な暗号資産(仮想通貨)の動きを示すコインデスク20指数(CD20)は横ばいの2241で取引されている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Stable Above $64K While ETF Outflows Hit $200M