ビットコイン、5万7000ドル割れ──FRBの金利決定を前に暗号資産市場は9%下落
  • ビットコインが下落し、イーサリアムや他のアルトコインも下落した。
  • 金融市場は、FRBの金利決定と記者会見を控えて、リスクオフのセンチメントに悩まされている。

世界最大の暗号資産(仮想通貨)が2022年11月以来最悪の月を記録した。ビットコイン(BTC)は5月1日の欧州時間に5万7000ドルを割り込み、2月末以来の低水準に沈んだ。

CoinDeskのデータによると、BTCは4月30日遅くに6万ドルのサポートレベルを下回り、過去24時間で8%以上下落している。コインデスク20指数(CD20)で測定されるより広範な暗号資産市場は、ほぼ9%下落している。

アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退し、成長率の鈍化とインフレの膠着が指摘され、アメリカ経済はスタグフレーションの様相を呈しており、暗号資産は幅広い金融市場でリスクオフのセンチメントに悩まされている。連邦公開市場委員会(FOMC)は日本時間の2日午前3時、最新の利上げに関する決定を発表する予定だ。

イーサリアム(ETH)は約8%下落し、ドージコイン(DOGE)は11%の下落で他の主要アルトコインの下落を主導した。ソラナ(SOL)とアバランチ(AVAX)はともに約8%下落した。

ビットコインは4月、昨年8月以来の月間損失となった。16%の下落は、暗号資産取引所FTXが崩壊した2022年11月以降で最悪だった。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Sinks Below $57K, Crypto Market Drops 9% in Run-Up to Fed Decision