エネルギーコモディティ取引ソフトウェア、ハイパーレジャーファブリック上でローンチ

ハイパーレジャーファブリック(Hyperledger Fabric)を利用した新しいソフトウェアがガス業界のコモディティ取引向けにローンチした。

エンヘリックス・マーケットプレイス(EnHelix Marketplace)がシンガポールで行われたガステック・エネルギーカンファレンスで公開された。関係者がCoinDeskに明らかにした。

ブロックチェーン・テクノロジーの進歩は、自然にはコモディティ取引と当てはまらない。コモディティ取引では、ブローカーは依然として交渉ではインスタントメッセージなどのツールを使っており、「今後も変わらないだろう」と担当者は述べた。

新しいツールは必要なフレキシビリティとモビリティを提供する。

エンヘリックスの石油・ガス産業向けブロックチェーンソリューションは、マーケットプレイス、ロジスティクス、決済の3つの主要システムで構成されている。

ロジスティクス・ブロックチェーンは、分散型台帳を通じて「中間業者、カーゴブローカー、ロジスティクス企業向けに、スケジューリング、指名、請求手続きを合理化」する。

セトルメント・ブロックチェーンは「石油、ガス、エネルギー、コモディティなどのあらゆる企業が、すべての支払いと手数料を処理し、監査し、記録するためのフィンテックシステム」だ。

ヒューストンを拠点とするこのエネルギー専門企業がもたらす効率性に対して、コンサルティング企業フレクセラ・グローバル(Flexera Global)など50社が興味を示しているとのこと。

「複数の当事者が存在し、セキュリティに保護された信用と照合、二重カウントを排除した永続的な記録が求められ、所有権もしくは譲渡の詳細についての正確な記録を提供する場合──それらはエンヘリックスが実現する」

翻訳:Emi Nishida
編集:増田隆幸
写真:Power grid image via Shutterstock
原文:Energy Commodities Trading Software Launches on Hyperledger Fabric