運用資産残高で最大のビットコインETF「Grayscale Bitcoin Trust(GBTC、グレイスケール・ビットコイン・トラスト)」は、Farside Investorsによると、投資家からの新規資金が純増となり、1月の市場デビュー以来、初の日次純増となった。
Farsideの集計によると、5月3日は6300万ドルの純増となった。
GBTCはかつて、ビットコイン(BTC)を直接購入することなく、ビットコインに投資できる伝統的な投資手段として圧倒的なシェアを誇っていた。しかし、1月に9本のビットコインETFが登場したタイミングで、GrayscaleはGBTCをより取引が容易なETFに変更したため、従来にはなかった競争環境に晒されることになった。
GBTCは手数料が高く、数十億ドルがGBTCから流出した。CoinDeskがまとめたデータによると、GBTCのビットコイン保有高は60万BTC超から約29万BTCに減少している。
3日の純増で市場デビュー以来続いていた資金流出はようやく途絶えたが、世界最大の資産運用会社であるBlackRock(ブラックロック)のビットコインETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT、iシェアーズ・ビットコイン・トラスト)」がトップの座を狙っている。
GBTCの運用資産残高は現在181億ドル、一方、IBITは169億ドル。現在2位のIBITは1月にゼロからスタートし、GBTCは当時、260億ドルを超えていた。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:グレイスケールの広告(Grayscale)
|原文:Grayscale’s Bitcoin ETF Sees First Inflow After Billions Lost Since January