SNSに復帰したゲームストップ株騒動の火付け役の投稿で、ミームコインが多数出現
  • 2021年のゲームストップ株騒動の火付け役として知られるキース・ギル氏が人気スーパーヒーロー「ウルヴァリン」に関連する動画をソーシャルメディアに投稿したことで同キャラクターをモチーフにしたミームコインが瞬時に多数出現した。
  • なかにはゲームストップ株騒動や同騒動によって大きな損害を被ったメルビン・キャピタルに関連するミームコインもあった。

2021年のゲームストップ株騒動の火付け役として知られる「ザ・ロアリング・キティ(TheRoaringKitty)」ことキース・ギル(Keith Gill)氏が、人気スーパーヒーロー、X-Menの「ウルヴァリン(Wolverine)」に関連する動画をXに投稿。複数のブロックチェーン上でウルヴァリン関連のミームコインが溢れかえる事態となった。

オンライン掲示板のpump.funには30以上もの新しいミームコインが登場し、Dextoolsによるとイーサリアムやソラナブロックチェーン上にも新しいミームコインが多数出現した。

ギル氏は5月13日、ゲームストップ株騒動から3年の沈黙を破ってXに復帰。「ウルヴァリン」の動画の前に、前のめりに椅子に座る男性のイラスト画像を投稿、多くの注目を集めると、これをきっかけにミーム株が広く上昇。ゲームストップ株や「ザ・ロアリング・キティ」のアカウント名に因んでネコ関連のミームコインが荒い値動きを見せた。

ドッグウィフハット(Dogwifhat)やボンク(Bonk)の成功を受けて、ミームコインは暗号資産の最近の強気相場で牽引役を担っていた。投資家が第二のドージコイン(DOGE)やペペコイン(PEPE)を見つけようとするなか、多くのミームコインが時価総額10億ドル以上にまで急騰している。

だが、悪質業者が資金を持ち逃げするなどの事態も発生しており、多くの新規ミームコインがローンチ直後に暴落している。

ギル氏の復帰によって今後、ミームコイン取引の新たなブームが巻き起こる可能性がある。今回、ウルヴァリン関連のミームコイン、ゲームストップやゲームストップ株騒動で多額の損害を被ったメルビン・キャピタル(Melvin Capital)に関連するミームコインが急増したことは、同氏の伝統的金融におけるファンが、ミームコインにも及んでいることを示している。

|翻訳:Shun Ide
|編集:CoinDesk JAPAN
|画像:Jack O’Rourke/Unsplash
|原文:Wolverine-Themed Meme Coins Flood Market Following RoaringKitty’s Cryptic Post