ビットコイン現物ETF(上場投資信託)に資金を割り当てている有名企業が続々と明らかになっている。
機関投資家が米証券取引委員会(SEC)に四半期の13Fレポートを提出する期限である15日を迎え、2024年3月31日時点での保有量が明らかになった。
14日には米ウィスコンシン州が1億6100万ドル(約249億5500万円、1ドル155円換算)を割り当てていたことが開示されて業界を驚かせたが、ビットコイン現物ETFが前例のないほど成功した背景にはさらに多くの大手投資企業の資金割り当てがあったことが判明した。
提出書類によると、640億ドル(約9兆9200億円)以上の運用資産を抱えるヘッジファンドのミレニアム・マネジメント(Millennium Management)は、さまざまなビットコイン現物ETFを合計約20億ドル(約3100億円)を保有していた。
億万長者のイジー・イングランダー(Izzy Englander)氏が率いるミレニアム・マネジメントが保有していたビットコインETFは、最も多いブラックロック(BlackRock)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)が約8億4400万ドル(約1308億2000万円)相当だった。また、同社はフィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)を8億ドル以上、グレイスケール(Grayscale)のビットコイン・トラスト(GBTC)を2億200万ドル以上、さらにアーク・インベスト(Ark Invest)と21シェアーズ(21Shares)が共同運用するARKBとビットワイズ(Bitwise)のBITWも所有していた。
別の大手ヘッジファンドであるポール・シンガー(Paul Singer)氏のエリオット・キャピタル(Elliott Capital)は、この四半期末時点でブラックロックのIBITを1200万ドル近く保有していることを明らかにした。
さらに、アポロ・マネジメント・ホールディングス(Apollo Management Holdings)は、アークと21シェアーズのARKBを四半期末に5320万ドル保有していることを明らかにした。
15日に現物ビットコインファンドに資産配分していることを明らかにした他の有名企業としては、アリステイア・キャピタル(Aristeia Capital)とハドソン・ベイ・キャピタル(Hudson Bay Capital)がある。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Izzy Englander’s Millennium, Paul Singer’s Elliott Among Bitcoin ETF Holders