- イーサリアムに連動する先物の想定建玉は1日で25%急増した。
- この増加は、SECがイーサリアムスポットETFを承認するという投資家の期待の表れだ。
イーサリアム(ETH)先物は、アメリカでスポット上場投資信託(ETF)が承認される可能性に関するセンチメントが突然好転したことを受けて、これまで以上に人気が高まっている。
Coinglassによると、想定建玉、つまりアクティブなイーサリアム先物契約数にロックされたドル価値は、過去24時間で記録的な140.5億ドル(約2兆1778億円、1ドル=155円換算)に25%上昇した。これまでのピークは3月15日の132億ドル(約2兆460億円)だった。
CoinDeskのデータによると、時価総額第2位の暗号資産(仮想通貨)であるETHが約19%上昇して3680ドルに達したことから、この増加は主に強気派がイーサリアムに再び資金を流入させていることを示している。価格上昇に伴う建玉の増加は、上昇トレンドを確認するものと言われている。
5月20日遅く、ブルームバーグのETFアナリストは、アメリカ国証券取引委員会(SEC)がETHスポットETFを認可する確率を25%から75%に引き上げた。一方、CoinDeskは、SECがETHスポットETFの上場と取引を検討している取引所に対し、「19b-4」ファイルを前倒しで更新するよう要請したと報じた。
それ以来、Xの暗号資産コミュニティは、SECがスポットETFの承認に賛成に傾き、暗号資産に対するより建設的な規制の見通しを示す可能性があると推測している。
If the spot ETH ETF is approved, it will be a true shock to everyone I know in DC who's close to this process.
— Jake Chervinsky (@jchervinsky) May 20, 2024
That doesn't mean it won't happen.
It means approval could signal a major shift in US crypto policy after the SAB 121 vote, perhaps more important than the ETF itself. https://t.co/ru0iD0GJIC
SECは5月23日にヴァンエク(VanEck)のイーサリアムスポットETFについて決定を下す予定だ。ETFが証券取引所で取引を開始するためには、SECが19b-4とS-1登録届出書を承認しなければならない。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Coinglass
|原文:Ether ETF Hopes Drive Futures Open Interest to Record $14B