- MOGやPEPEといったミームコインを含むイーサリアム・エコシステム上のトークンは、ブルームバーグのアナリストがイーサリアムETFの承認確率を引き上げたことで急騰した。
- 新しいオッズは75%対20%で、イーサリアムは1日で17%以上上昇し、ビットコインは7万1000ドルの大台を回復するなど、市場全体の急上昇に貢献した。
ブルームバーグの2人のアナリストがアメリカでイーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)が承認される確率を引き上げた後、イーサリアム・エコシステムのトークンの多くが過去24時間で急騰した。
TikTokの人気ミームにちなんだネコをテーマにしたモグ(MOG)は50%近く上昇し、カエルをテーマにしたぺぺコイン(PEPE)は20%以上急騰した。両トークンは2023年にイーサリアムで発行されて以来、ドージコイン(DOGE)や柴犬コイン(SHIB)といった時価総額の大きなトークンと並んで主要な存在となっている。
ユーティリティ・プロジェクトでは、ステーキング・アプリケーションであるリド(Lido)のLDOが15%上昇し、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンであるアービトラム(Arbitrum)のARBが18%上昇した。DOGEとSHIBは6%上昇した。
ミームトークンは、その基礎となるブロックチェーンの成長にレバレッジを効かせて賭ける方法と見なされるようになってきている。ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏とジェームス・セイファート(James Seyffart)氏がETFの承認確率を20%から75%に引き上げたことで、市場全体が急上昇した。イーサリアムは17%以上上昇し、ビットコインは4月上旬以来初めて7万1000ドルの大台を回復した。
MOGのコアチームメンバーであるViro氏はテレグラムでのインタビューで、「確立されたミームは一般的に、そのチェーンのネイティブトークンのベータ値が高い。MOGはイーサリアムで勝者としての地位を確立しており、大きなミーム(ぺぺコイン)の何分の一かで取引されている」。
「PEPEに追いつくにはかなりの余地があると市場は見ていると思う。ミームが良いベータだと思うなら、ペペのような高いキャップを狙うか、MOGオプションのようなコインを狙うでしょう」。
ネットワークの成長に賭ける方法としてのミームコインへの注目は、イーサリアムに限ったことではない。ソラナ(Solana)ベースのミームコインのいくつかは、SOLが軌道に乗った12月から3月にかけて急騰し、エコシステムの成長と注目に貢献した。また12月には、アバランチ・ブロックチェーンを管理する非営利団体のアバランチ財団(Avalanche Foundation)が、このようなトークンが投資家の間で促進するオンライン文化とミーム的価値を認め、ネットワーク上で構築されたミームトークンに投資すると発表した。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:DEXTools
|原文:MOG, PEPE Rocket as Traders Search for Ether Beta Bets