ぺぺコイン、時価総額トップ20以内に急浮上──初期購入者の460ドルが340万ドルに
  • ぺぺコイン(PEPE)は5月23日に時価総額60億ドルに達し、2023年にローンチしたコインで最大になった。
  • 最近のPEPEの価格の急上昇は、トレーダーがアメリカでのイーサリアムスポットETFの承認を期待して、イーサリアムのエコシステムの成長に対するレバレッジベットとして使用されていることが一因となっている。

ぺぺコイン(PEPE)は「ベータ・ベット」のナラティブが過去1週間でトークンを40%近く上昇させたため、5月23日に時価総額20位以内のトークンになったことがCoinMarketCapのデータでわかった。

カエルをテーマにしたこのトークンは2023年4月に発行され、公開後数週間で時価総額10億ドル(約1550億円、1ドル=155円換算)に急騰した。その後、主要なミームコインとなり、5月23日には時価総額が60億ドル(約9300億円)に達した。これによりぺぺコインはボンク(BONK)やドッグウィフハット(WIF)などが発行された2023年生まれのミームコインで最大になった。

PEPEの最近の上昇は、モグ(MOG)と並んで、トレーダーがアメリカでのイーサリアム(ETH)スポット上場投資信託(ETF)の承認を期待して、イーサリアムのエコシステムの成長に対するレバレッジ・ベットとして利用されていることが後押ししている。

少なくとも一人のトレーダーが少額の初回購入から大儲けしている。Lookonchainによるオンチェーン分析によると、発売直後に約460ドル(約7万1300円)相当のトークンを購入したアドレスが、今週340万ドル(5億2700万円)以上の利益を上げた。

この買い手は0.22ETHを費やして2023年4月15日に3249億PEPEを購入し、そのトークンを22日に暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)に入金したとLookonchainは述べており、トークンはおそらくそこで売却されたと思われる。

このアドレスがPEPEを発行した開発者チームとつながっているかどうかは不明だ。自動化されたボットの使用はミームコイントレーダーの間では一般的で、彼らは通常、特定の基準に基づいて、市場に出回るすべてのトークンを少量購入し、最終的に大きな勝利をつかむことを狙っている。

一部のトレーダーは、PEPEが最終的に犬をテーマにした柴犬コイン(SHIB)を上回ると予想している。

PEPEは、過去1年間に何人かの初期購入者を億万長者にした。報告されているように、いくつかのウォレットは、トークンのローンチ後の週に約1200ドル(約18万6000円)の初期資本を900万ドル(約13億9500万円)以上にし、別の260ドル(約4万300円)の購入者は300万ドル(4億6500万円)以上の利益を得た。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:PEPE’s Surge to Top 20 Tokens Turns Early $460 Purchase to $3.4M