JPモルガン、インテル、トラストトークン(TrustToken)の元社員らはドルに裏付けられた、ユニークなステーブルコインを発表した。レベニューシェアのステーブルコインだ。
グローバル・カレンシー・オーガニゼーション(Global Currency Organization:GCO)は、米ドルデジタル(USDD)トークンを開発した。ステーブルコインを求めているが、自身で開発する予定はない取引所、トレーダー、店頭(OTC)トレーディングデスクとともにブレークスルーを目指す。
この新しい50対50のレベニューシェアモデルは普及を促進させるとGCOは語った。
「これは2つの面でベスト」とCEOのジョー・ベラニカラン(Joe Vellanikaran)氏は語った。
「彼らはステーブルコインを手に入れ、GCOが彼らとシェアした収入を手にすることができる」
ベラニカラン氏は、トラストトークン(TrustToken)で、ドルと連動したTrueUSDトークンのゼネラルマネージャーを務め、ステーブルトークンに取り組んでいた。
同氏は、特に市場間の資金移動においてステーブルコインが機関投資家と個人にもたらす価値を認識していた。ドルでトークンを裏付けることで、安定性と信頼が増した。
「あなたはアメリカに住んでいる日本人学生で、日本に住む親からお金を送ってもらいたいとする」とベラニカラン氏は述べた。
「現在のプロセスでは、アメリカの銀行口座が必要になるか、あるいは長い日数と両替手数料が必要となる。我々のステーブルコインなら、お金を数日で受け取ることができる」
ベラニカラン氏はブロックチェーンに基づいた通貨の世界的な導入を進めたいと考えており、およそ「10〜20年で」実現するだろうと述べた。だが、そのような世界的シフトには組織的なサポートが不可欠と語った。
「お金をすべてドルに移行させることを促す企業を出現させるためには、我々は(ステーブルコインを使いたいと考える)パートナーに対して本当にオープンでなければならない」と同氏は述べ、次のように付け加えた。
「それが、レベニューシェアで実現できると考える理由」
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Stability image via Andrew Palmer / Unsplash
原文: JPMorgan, Intel Alums Launch Revenue-Sharing Stablecoin USDD