ブラックロックのIBIT、GBTCを抜いて最大のビットコイン現物ETFに
  • ブラックロックのIBITはグレイスケールのGBTCを抜き、アメリカ最大のビットコイン現物ETFとなった。
  • 投資大手のブラックロックは5月28日にIBITを収益と債券に特化したファンドに追加した。

ブラックロック(BlackRock)のビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は、5月28日に1億200万ドル(約158億円、1ドル=155円換算)の資金が流入し、グレイスケールのグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)を抜いて、この種の商品として最大になった。

ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)の商品ページによると、29日の朝の時点で約200億ドル(約3兆1000億円)相当のビットコインを保有している。GBTCはその商品ページによると28日に1億500万ドル(約162億7500万円)の資金流出があり、保有高は197億ドル(約3兆535億円)になった。

28日、ブラックロックは収益と債券に特化したファンドにビットコイン現物ETFを追加した。同社のストラテジック・インカム・オポチュニティーズ・ファンド(BSIIX)は350万ドル(約5億4250億円)相当のIBITを保有し、ストラテジック・グローバル・ボンド・ファンド(MAWIX)は48万5000ドル相当(約7517万円)を保有している。

ビットコインと広範な暗号資産(仮想通貨)市場に対する強気心理の中、IBITの買いは最近活発化した。イーサリアム(ETH)現物ETFの上場承認とアメリカの政党が暗号資産を再び支持するようになったことで、強気派は勢いを増した。

IBITは、5月15日以前は資金流入がゼロに等しく、4月には初めて資金流出が発生し、弱気心理が広がっていた。

先週、アメリカで上場しているビットコイン現物ETFは、85万BTC以上の預かり資産で新記録を達成し、これまでで最高だった4月上旬の84万5000BTCを上回った。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:BlackRock Takes the Crown for the Largest Spot Bitcoin ETF From Grayscale