アニモカブランズジャパン、三井物産、日本コロムビア、エーライツ、Web3を活用したロイヤリティプログラム創出に向け協業

アニモカブランズジャパン(Animoca Brands Japan:Web3領域に大規模な投資を行う香港のAnimoca Brandsの戦略的子会社)は5月29日、三井物産、日本コロムビア、芸能プロダクションのエーライツと、Web3を活用した新たなロイヤリティプログラムの創出に向けたPoC(概念実証)を開始すると発表した。

PoCの背景には、現在の「推し活」への問題意識があるようだ。リリースによると、現在の推し活はファンのボランタリーな行動によって成立しており、一方通行でファンに対して還元の少ない応援の形になっているという。

新たなロイヤリティプログラムでは、興業主やアーティストの所属事務所に対しては、これまで収集できなかったファンの「推し活」の行動データを可視化することで、ファンの活動量に応じたコンテンツの提供や、NFTなどデジタルアイテムの販売などによる収益源の多様化を実現。一方、ファンに対しては「推し度合い」に応じたリワード(報酬)や新たな体験を提供していくことを目指している。

PoCは、ダンスボーカルグループ「IVVY(アイビー)」が、6月4日に行うライブイベントにあわせて実施。実用化に向けた第一歩として、Web3を活用したロイヤリティプログラムが実装可能かどうかを検証するという。

(個性豊かな7人で構成されるダンスボーカルグループ  IVVY)

具体的には、ファンのSNSでの発信やストリーミングなどの非課金行動およびグッズ購入などの課金行動を可視化し、さらにファンクラブ在籍期間などの外部データとの連携させ、それらの行動を証明するために譲渡不可能なNFTである「SBT(ソウルバンドトークン)」を付与。SBTの情報をもとに、限定体験や限定コンテンツを提供していく。

Web3の有力なユースケースのひとつとなるのか。4日のライブイベントは要注目だ。

|文:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:リリースより