- ビットコインとイーサリアムの価格はわずかに下落したが、ミームコインは大幅に上昇した。
- 柴犬コインのようなミームコインの急騰は、おそらくアジアを拠点とするトレーダーが牽引したもので、アメリカの規制当局による暗号資産支持へのシフトの可能性にまつわる興奮に連動したものだろう。
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の価格は、過去24時間に1%強下落した。暗号資産(仮想通貨)市場は先週のラリーの後、ほとんど動きを見せなかった。
ソラナ(SOL)、エックス・アール・ピー(XRP)、バイナンスコイン(BNB)などの主要トークンはほとんど動かず、ミームコインセクターは、柴犬コイン(SHIB)が12%も上昇するなど、CoinGeckoが追跡しているカテゴリーの中でトレーダーに最大の利益をもたらした。より広範囲の暗号資産を追跡するCoinDesk20指数(CD20)は0.5%の下落だった。
ドージコイン(DOGE)とSHIBの急騰は、ビデオゲーム小売のゲームストップ(GameStop)の株価が市場前取引で19%上昇したことを受けて、28日の欧州時間午後から始まった。
暗号資産ファンド、ストラトス(Stratos)の創設パートナーであるレニック・パレー(Rennick Palley)氏は、「人気のミームコインが上昇しているのは、主にアジアのトレーダーが再び市場に参入したためだ。ほとんどのミームは、アジアの取引時間中、つまりアメリカ時間の深夜に価格が最も大幅に上昇する傾向がある」と指摘した。
「これは、イーサリアム現物ETF(上場投資信託)をめぐる興奮と、アメリカの規制がより暗号資産に親和的なものに変化したことが影響している」とパレー氏は付け加えた。
既報の通り、ぺぺコイン(PEPE)やモグ(MOG)といったミームトークンは、イーサリアムのエコシステムに対するベータベットとして、この1週間で100%も急上昇した。これは、イーサリアム現物ETFのアメリカでの上場承認を背景にしたものだ。
FxProのシニアマーケットアナリスト、アレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏によると、ビットコインは最近のボラティリティにもかかわらず、弱気な取引レンジにとどまっている。
「明確な出口と7万ドル以上の日足終値が、この弱気パターンを破るだろう。それまでは、6万8000ドル付近へ下振れするというのが典型的な展開になる」と彼はテレグラムのインタビューで語った。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin, Ether Prices Ease as SHIB Drives Gains in Meme Tokens