- あるレポートは、年初から5月末までの暗号資産のハッキング被害額は4億7300万ドル(約730億円)と発表した。
- だがその後、31日にBMM Bitcoinからの482億円の不正流出が判明。被害額はレポートの約1.6倍となった。
- 2023年の被害額は20億ドル超、2022年は42億ドルにのぼった。
2024年は5月末までに、108件のハッキングなどで4億7300万ドル(約730億円、1ドル155円換算)相当の暗号資産が失われたことがセキュリティ・サービス・プロバイダーのイミューンファイ(Immunefi)のレポートで明らかとなった。
ただしその後、31日にDMM Bitcoinから482億円相当のビットコインが不正流出したことが判明。これを加えると、被害額はレポートの数字の約1.6倍に拡大する。
レポートは、5月単月では被害額は5200万ドル、その大半はガラ・ゲームズ(Gala Games)の2100万ドル、ソネファイナンス(SonneFinance)の2000万ドルで、月間の被害額は前年同月比12%減少としていた。
またDeFi(分散型金融)市場は依然としてハッカーのメインターゲットとなっており、中央集権型の暗号資産関連企業は2024年、まだ1件のハッキング被害が確認されていないと記していたが、DMM Bitcoinは今年1件目のハッキング被害となった。
レポートによると、イーサリアムブロックチェーンへのハッキングが9件で最も多く、被害総額の43%を占め、次いでBNB Chainが19%を占めたという。
また2023年、ハッキングなどによって20億ドル以上が失われたが、これは2022年の被害額の約半分。北朝鮮を拠点とするハッキング集団Lazarus(ラザルス)は過去6年、30億ドル相当のハッキングに関与していると記している。
|翻訳:Shun Ide
|編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Towfiqu Barbhuiya/Unsplash
|原文:Crypto Hacks, Rug Pulls Led to $473M Worth of Losses in 2024: Immunefi
※編集部より:翻訳記事をベースに、DMM Bitcoinからの不正流出を追加しました。