レイヤー1ブロックチェーンのアプトス(Aptos:APT)は5月30日、チェーンリンク(Chainlink:LINK)のCross-Chain Interoperability Protocol(CCIP:クロスチェーン相互運用プロトコル)およびデータフィードを統合し、チェーンリンクのSCALEプログラムに参加すると米CoinDesk主催の「Consensus 2024」のパネルディスカッションで発表した。
アプトス開発者による分散型アプリケーション(Dapps)の開発を支援することが狙いだ。
この連携により、アプトスはチェーンリンクのサービスを統合する初めてのMove(旧Facebookがステーブルコインプロジェクト「リブラ」のために開発した言語)ベースのブロックチェーンとなるとプレスリリースは記している。
数多くのブロックチェーンが登場するなか、異なるネットワーク間のコミュニケーションは暗号資産エコノミーにとって課題となっている。チェーンリンクは、ネットワークを接続し、ネットワーク間および外の現実世界とのデータのやり取りを実現する主要プロジェクトのひとつ。例えば、同社のCCIPは、銀行間の国際決済をサポートするSWIFT(スイフト:国際銀行間通信協会)とのパートナーシップにおいて重要な役割を果たしている。
アプトスは、Facebookの親会社であるメタ(Meta)の元社員によって設立された、低コストのトランザクションと高スループットに重点を置いたブロックチェーンだ。
「Chainlink SCALEプログラムに参加することで、アプトス上の開発者はチェーンリンクのサービスへの新たなアクセスを得ることができ、アプトス上で安全、スケーラブルかつ完全な機能を持つ分散型アプリを構築するためのリソースツールキットを拡充できる」とアプトス財団(Aptos Foundation)の助成金およびエコシステム責任者、バシャール・ラザール(Bashar Lazaar)氏は述べた。
|翻訳・編集:増田隆幸
|画像:アプトス・ラボの創業者、モー・シャイフ(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏
|原文:Aptos Integrates Chainlink’s CCIP and Data Feeds to Boost Decentralized App Development