ビットコインの短期モメンタムは弱気に反転──6万4870ドルが支持線に
  • テクニカル指標は、ビットコインの短期的なモメンタムが弱気に反転したことを示唆している。
  • 50日単純移動平均線は6万4870ドルが主要なサポートとなっている。

ビットコイン(BTC)の短期的な値動きを測るテクニカル指標は弱気に反転し、重要なサポートは6万5000ドル以下に位置している。

この暗号資産(仮想通貨)の10日モメンタムは、現在の市場価格と10日前の価格を比較するもので、ゼロ以下に低下しており、負のモメンタムが再燃していることを示している。トレーダーは、モメンタム指標を使って市場トレンドを確認し、トレンドの枯渇を察知する。

同様に、26日と12日の指数移動平均線を使ったMACD(マックディー:移動平均収束拡散)ヒストグラムもマイナスに転じている。このインジケーターは、トレンドの変化を見抜くために広く使用されており、ゼロを下回るクロスオーバーは価格下落を示唆する。

両指標は、最も抵抗の少ない経路が下向きであることを示唆しており、米国債利回りの上昇がビットコインの下降リスクをもたらすというアナリストの見解と一致している。

6万4870ドルにある極めて重要な50日単純移動平均線は、注意すべき重要なサポートだ。31日遅くに発表されるアメリカのインフレデータが予想を上回った場合、そこに向かって下落する可能性が高まるだろう。

ビットコイン日足チャートとインジケーター。(TradingView/CoinDesk)

3月と4月に記録された高値と安値を結ぶトレンドラインで示される上端は、強気派が突破すべき抵抗線だ。これよりも上昇すれば、より広範な上昇トレンドの再開を意味することになる。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin’s Short Term Momentum Flips Bearish; Support Under $65K