- オーストラリアで、同国初のビットコインを直接保有する現物ETFが上場する。
- モノクローム・アセット・マネジメントが4月に承認を申請していた。迅速な承認は、暗号資産関連のETFをめぐる世界のトレンドに遅れを取らないためだと見られる。
オーストラリアを拠点とするモノクローム・アセット・マネジメント(Monochrome Asset Management)は、ビットコイン(BTC)スポットETF(上場投資信託)のモノクローム・ビットコイン・エクスチェンジ-トレーデッド・ファンド(IBTC)が、6月4日からCBOEオーストラリア取引所で取引が開始されるとCoinDeskに語った。
この商品は、オーストラリアでビットコインを直接保有する初の、そして唯一のETFだと同社は述べている。
「IBTCの登場以前は、オーストラリアの投資家は間接的にビットコインを保有するETFまたはオフショアのビットコイン商品にのみ投資が可能だったが、いずれもオーストラリア金融サービスライセンス(AFSL)のライセンス制度に基づく投資家保護規則の恩恵を受けられないものだった」と発表で同社は述べている。
オーストラリアでは、CBOEオーストラリア取引所に暗号資産(仮想通貨)スポット取引に投資できる上場商品がすでに2つあるが、ビットコインを直接保有しているわけではない。
同社は2024年4月にビットコイン現物ETFを申請した。アメリカが2024年1月にビットコイン現物ETFを承認して以来、香港やオーストラリアなどの地域は、この商品に前向きな姿勢を示している。香港は4月末までに、暗号資産関連の現物ETFの第一弾を正式に承認した。これは、香港がデジタル資産の中心地となることを目指している中で、香港にとって初めての承認になった。
オーストラリアでは、ETFの発行企業は、規制当局であるオーストラリア証券投資委員会(ASIC)と商品を上場している取引所(今回の場合はCBOEオーストラリア取引所)の承認を得る必要がある。モノクロームはすでにASICからこの商品の承認を得ている。
CBOEオーストラリア取引所は、CoinDeskのコメント要請にすぐには回答しなかった。
「これは、モノクロームの投資家保護を第一とするミッションと一致しており、この変革的な分野に参加するための安全で、コンプライアンスに準拠した簡単な方法を提供することになる」とモノクロームのジェフ・ユー(Jeff Yew)CEOは述べている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Australia’s First Spot Bitcoin ETF With Direct BTC Holdings to Go Live on Tuesday