- BNBは、以前に記録した史上最高値の705ドルから10%圏内にある。
- オプショントレーダーは、権利行使価格が550〜650ドルのプットの購入に慎重な姿勢を維持している。
- BNBは、バイナンスのローンチパッドやローンチプールへの参加が多いため、好調に推移している。
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のネイティブトークンであるビルドアンドビルド(BNB)は、2日に記録した安値597ドル(約9万2535円、1ドル155円換算)から10%以上急騰し、史上最高値の705ドルに近づいている。
ビルドアンドビルドは現在、過去24時間で6.25%上昇した水準の663ドルで取引されており、同期間に0.23%上昇したCoinDesk 20 Index(CD20)のパフォーマンスを上回っている。
ビルドアンドビルドは、バイナンスのローンチパットやローンチプールへの参加が多いため、最近は勢いづいている。これらのサービスは、ユーザーがビルドアンドビルドを購入してステーキングすることで、新しく発行されたトークンの割り当てを獲得する仕組みだ。直近で発行されたのは、Telegramベースのゲームトークンであるノットコイン(NOT)だ。
しかし、過去24時間の取引高が30億ドル(約4650億円)に迫っているため、オプショントレーダーは慎重にプットオプションを550~650ドルの権利行使価格で購入している。
パワートレード(PowerTrade)の最高商務責任者(CCO)であるバーンド・シシュカ(Bernd Sischka)氏はCoinDeskに対し、「1万1250BNBのオプションが取引され、コールの権利行使価格は600~700ドル、プットの権利行使価格は650~550ドルに分布している」と指摘し、「価格が2024年の高値に向かって上昇しているため、トレーダーはボラティリティの高まりを予想している」と述べた。
オプションはデリバティブ契約であり、購入者には、契約が満期を迎える前に設定された価格で資産を購入または売却する権利が与えられる。コールオプションの購入は強気の賭けと見なされ、プットオプションの購入はその逆で弱気の賭けを意味する。
BNBが現在の水準に留まるか上昇し続ければ、BNBオプション取引の750万ドル相当の未決済建玉のうち、プットの多くは期限切れとなって価値を失う。
|翻訳・編集:林理南
|画像:TradingView
|原文:Options Traders Brace for Volatility as BNB Nears Record High