カルダノ、6月中にも開発の最終段階「ヴォルテールの時代」へ
  • 完全分散型ブロックチェーンエコシステム構築に向けたロードマップの最終段階であるカルダノの「ヴォルテールの時代」への移行は6月中に発生する。
  • カルダノノードはバージョン9.0に達し、ヴォルテール時代へのハードフォークの準備が整う。

カルダノ(Cardano)の共同設立者チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏は6月10日のXへの投稿で、カルダノネットワークは、数年にわたるプログラム開発の最終段階に入り、今月末には完全に分散化されたブロックチェーンエコシステムになる予定だと述べた。

まず第1段階として、システムのステークプールオペレーター(SPO)が運営する検証ノードソフトウェアを最新バージョンにアップグレードし、その後、ブロックチェーンは後方互換性のないバージョンへと進化する。このプロセスはハードフォークと呼ばれ、これによりブロックチェーンは「ヴォルテールの時代」と呼ばれる新たな時代へと突入する。現在、カルダノはバショウ(芭蕉)の時代にある。

プロジェクトのロードマップによると、切り替えが完了すると、7年前に開発されたブロックチェーンは、カルダノの開発会社IOHKによる積極的な管理ではなく、完全にコミュニティメンバーによって運営されることになる。

「6月がカルダノノード(Cardano Node)が9.0に到達する月になるようだ」とホスキンソン氏は投稿した。「つまり、カルダノはチャン(Chang)フォークの準備ができ、SPOの70%が新しいノードをインストールするのを待っているということだ。その後、ハードフォークが行われ、カルダノはヴォルテール時代へと突入する」。

「我々は最先端のブロックチェーンガバナンスシステム、年間予算、財務、そして我々を導くコミュニティ全体の英知を持っている」と彼は付け加えた。

ガバナンスフォーラムやブログ記事によると、ヴォルテール計画の第1段階では、「CIP1694」と呼ばれる提案が実装される予定で、これによりネイティブトークンのADAの保有者は、カルダノに有益なトピックや機能について投票できるようになる。第2段階では、プロキシ参加や財務引き出しなど、より斬新な機能が利用可能になり、ユーザーはカルダノエコシステム内でプロジェクトを提案し、資金を提供できるようになる。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Cardano Is on Track for Voltaire Upgrade This Month, Co-Founder Hoskinson Says