レイヤー2ブロックチェーンのZKsyncは、待ち望まれていたZKトークンのエアドロップを開始した。チームは17日、トークンの45%がすでに請求されていると発表した。
ZKsyncの開発会社Matter Labsが先週立ち上げた非営利団体のZKsync協会(ZKsync Association)がエアドロップの請求を担当している。チームはX(旧Twitter)に、2時間足らずでトークンの45%がユーザーによって請求されたと投稿した。投稿には、「今日は月曜日、仕事はないの?」というコメントも添えられていた。
More than 45% of the airdropped ZK token supply has been claimed by over 225,000 addresses in less than 2 hours 😳
— ZK Nation (@TheZKNation) June 17, 2024
It's a Monday, don't you have work? https://t.co/gSA8mc0QOg
CoinGeckoによると、ZKトークンは0.31ドルで取引開始したが、その後約31%下落し、本記事執筆時点では0.24ドルで推移している。流通供給量に基づく時価総額は約8億ドル(約1240億円、1ドル155円換算)で、配布対象となるトークンは約37億枚。完全希薄化ベースでは時価総額は45億ドルとなる。
ZKトークンは現在、暗号資産取引所のバイナンス(Binance)やバイビット(Bybit)、クーコイン(KuCoin)で上場されている。しかし、バイナンスはこれ以前に、ノードで技術的問題が発生したため上場を延期すると発表していた。
バイナンスはXに、「当社の技術チームが緊急に修正しており、取引開始前に復旧する予定だ。ブロックの高さが追いついたら、入金が処理される」と投稿した。
Matter Labsのチームは先週CoinDeskに対し、ZKsync協会がどのようにトークンを配布することを計画しているかについての情報を共有した。
一部のユーザーはエアドロップの仕組みに不満を抱いており、チームは「型破りな仕組み」だということを認めた。
チームの計画によると、エアドロップの89%はZKsyncのユーザーが請求できる。ユーザーには、ZKsyncブロックチェーンで取引し、明示されていないアクティビティの基準値を満たした人が含まれる。残りのトークンは、ZKsyncのネイティブプロジェクト(5.8%)、オンチェーンコミュニティ(2.8%)、ビルダー(2.4%)などのエコシステムの貢献者に渡される。
Matter Labsはまた、従業員がZKトークンの16.1%、投資家が17.2%を取得し、これらは1年間ロックされ、その後3年間かけてリリースされることも明らかにした。
残りのトークン供給は分割され、ZKsyncのトークンアセンブリ(29.3%)に提供されて新しいガバナンスの目的に使用され、残りはエコシステムイニシアチブ(19.9%)に提供される。
|翻訳・編集:林理南
|画像:U.S. Air Force photo/Tech. Sgt. James L. Harper Jr.
|原文:ZKsync Airdrop of ‘ZK’ Token Puts Initial Market Cap Near $800M