- フェアリード・ストラテジーズの12週相対的ローテーショングラフでは、XRP、LINK、ETHに改善の兆しが見られる。
- DOGEはBTCのパフォーマンスを下回り続ける可能性が高いと見られている。
暗号資産(仮想通貨)市場の好転の兆しを探しているトレーダーは、エックス・アール・ピー(XRP)、チェーンリンク(LINK)、イーサリアム(ETH)を検討するとよいだろう。
これは、フェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)がビットコイン(BTC)に対する主要アルトコインの12週間の相対的ローテーショングラフの最新分析から得たメッセージだ。
相対的ローテーショングラフ(RRG:Relative Rotation Graph)は、複数の資産(この場合はアルトコイン)の相対的な強さと勢いをベンチマーク(同BTC)と比較して視覚的に表現したものだ。X軸はBTCに対するアルトコインの相対的な強さを、Y軸はアルトコインのパフォーマンスの勢いを表している。
このグラフは、先行(leading)、弱含み(weakening)、遅行(lagging)、改善(improving)の4つの象限で構成されている。先行(右上)は相対的な強さとプラスの勢いが強いことを示し、弱含み(右下)は、相対的な強さは強いものの、勢いがマイナスであることを示します。遅行(左下)は、相対的な強さと勢いが弱く、改善は相対的な強さは弱いものの、勢いがプラスであることを示す。
XRPがETHとLINKに続いて「遅行」から「改善」象限へと移動したことは、これら3つのコインがBTCと比較して相対的な強さがまだ低いことを示しているが、そのパフォーマンスは勢いを増していると言える。
「我々は、ビットコインを基準とした上位アルトコインの循環性を評価するためにRRGを使用している。ビットコインに対して下落の勢いが弱いアルトコインがいくつかあり、LINKはETHとXRPに続いて改善の象限に属している」と、フェアリード・ストラテジーズのアナリストは6月17日の顧客向けメモで述べている。
遅行から改善へのポジティブな変化は、今後数週間の間にローテーションの機会が訪れる可能性を示唆している。投資家が暗号資産市場の回復力のある分野に投資先を求める中で、資本が改善している銘柄に流入する可能性がある。
モメンタムトレーダーは、改善の象限に移動することを潜在的なチャンスと捉える傾向があり、これはその資産が改善の兆しを見せ、近い将来にパフォーマンスが向上する可能性があることを示している。
ドージコイン(DOGE)、ソラナ(SOL)、ビットコインキャッシュ(BCH)は弱含みの象限にあって左を向いている。これは引き続きパフォーマンスが低迷し、遅行への移行が迫っていることを示している。残りの主要アルトコインはすでに遅行の象限にあり、BTCと比較してパフォーマンスが低迷し、モメンタムもマイナスであることをを示している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:XRP, LINK, ETH Stand Out Relative to BTC in Sector Rotation Analysis, DOGE Struggles