億万長者でデルCEOのマイケル・デル氏、ビットコインに関心示す──マイケル・セイラー氏の投稿リポストで

時価総額1000億ドル(15兆5000億円、1ドル155円換算)超えのデル・テクノロジーズ(Dell Technologies)のCEOであるマイケル・デル(Michael Dell)氏は、ビットコイン(BTC)に対して少なくともいくらかの漠然とした関心を示し、ビットコインの伝道師とみなされるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏がX(旧Twitter)で行ったビットコインを支持する投稿をリポストした。

事の発端は、デル氏が20日に「希少性が価値を生む」と投稿したことだった。これに対し、マイクロストラテジー(MicroStrategy)のエグゼクティブ・チェアマンであるセイラー氏が「ビットコインはデジタル希少性だ」とリプライし、デル氏はそれをリポストとした。

やり取りはそこで終わらず、デル氏は後にセサミストリートのクッキーモンスターの画像を投稿したが、その画像は(セイラー氏によるものと思われる)デジタル加工が施され、クッキーモンスターがクッキーではなくビットコインをむさぼり食っている様子が描かれたものだった。

マイクロストラテジーの初代CEOであり、現在はエグゼクティブ・チェアマンを務めるセイラー氏は、過去4年近くにわたり同社を率いて150億ドル(約2兆3250億円)相当の22万6331BTCを購入しただけでなく(直近では今週1万1900BTCを購入している)、他の企業にも自社のバランスシートで同様の取り組みをするよう説いてきた。

現時点では、ビットコインを財務戦略の一部に取り入れそうな企業はごくわずかであり、セイラー氏がマイクロストラテジーで行ったほどの規模でビットコインを購入している企業はどこにもない。

最近の提出書類によると、デルには5月3日時点でバランスシート上の流動資産が346億ドルあり、そのうち58億ドルは現金や現金同等物だ。ビットコインについては言及されていない。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Billionaire Tech CEO Michael Dell Signals Bitcoin Interest Via Michael Saylor Retweet