- アジア取引時間開始とともに5万9000ドルまで急落したビットコインは、6万1000ドル付近で取引されている
- ビットコインは、ETFからの資金流出の継続、マウントゴックスの破産による弁済、マイナーの売却などにより、大きな売り圧力を受けている。
ビットコイン(BTC)は、アジア取引時間開始早々に5万9200ドルまで下落した後、6万1000ドル付近で安定している。
CoinDesk Indicesのデータによると、この世界最大の暗号資産(仮想通貨)は過去24時間で2%、過去7日間で6%下落している。
CoinDesk Indicesのビットコイントレンド指標は大幅な下落傾向を示しているが、より広範な暗号資産を測定するCoinDesk20指数(CD20)はイーサリアム(ETH)がビットコインのような大幅な売り圧力を受けていないため、横ばいに推移している。
イーサリアム・ステークプロトコルのリド(Lido)のLDOは、トレーダーが手数料、収益、および総預かり資産を引き続き好感しているため、1日で14%、先週1週間では25%上昇し、引き続き市場を上回るパフォーマンスを見せている。
ここ数日間、ビットコインはマウントゴックスの弁済やマイナーによる売却を控えているため、大幅な売り圧力にさらされている。
市場データによると、6月24日の午後、ニューヨークで取引が終了した時点で、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)から1億7400万ドル(約278億円、1ドル=160円換算)が流出したことが明らかになった。先週のETFの流出額は約10億ドル(約1600億円)だった。
分散型予測市場ポリマーケット(Polymarket)では、ビットコインが今週中に6万5000ドルまで反発する確率は14%である一方、イーサリアム現物ETFが7月4日までに取引開始となる確率は71%となっている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Holds $61K After a Brief Nosedive