- この商品は暗号資産関連企業への投資や、現物および先物ベースのETFに投資するものだ。
- アナリストによると、ステート・ストリートは新ファンドの事務管理および会計業務を担当する。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(State Street Global Advisors:SSGA)とギャラクシー・アセット・マネジメント(Galaxy Asset Management)は、暗号資産(仮想通貨)関連企業へのエクスポージャーを提供する商品や、現物および先物ベースの上場投資信託(ETF)の構築に向けて協力していると発表した。
金融サービス大手のステート・ストリート(State Street)傘下のSSGAは、SSGAアクティブ・トラストという暗号資産ベースのファンドの登録申請をアメリカ証券取引委員会(SEC)に提出した。申請書類によると、ギャラクシーはファンドの日々の運用を担当する。同社は暗号資産を専門とする金融サービス会社、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)と提携している。
両社は「投資家に、運用者主導の戦略を通じて2兆4000億ドル(約384兆円、1ドル=160円換算)の暗号資産エコシステムへのアクセスを提供する」と共同声明で述べた。
1月にアメリカでビットコイン現物ETFが承認されて以来、暗号資産業界はより広く認知されるようになり、「投資家は純粋なビットコイン現物取引以外の投資手段を通じて、この成長著しい資産クラスへのエクスポージャーを求めている」と両者は述べている。
「我々は、デジタル資産の全体像は暗号資産という単一要素にとどまるものではなく、暗号資産ネイティブ企業はそのエコシステムと金融市場との相関関係を理解するのに最も適していると考えている」とSSGAの最高業務責任者、アンナ・パリア(Anna Paglia)氏は声明で述べている。
ステート・ストリートとギャラクシーの最新の取り組みは、暗号資産が資産クラスとして人気が高まっていることの証だ。ギャラクシー・デジタルは2023年4月、DWSと同様のパートナーシップを結び、ヨーロッパ向けの暗号資産管理ソリューションを開発した。
「ステート・ストリートは、SSGAとギャラクシーが共同開発する新しい暗号資産ETFの管理および会計業務を担当することが期待されているが、この発表は詳細が十分ではない」とCECキャピタル(CEC Capital)の暗号資産ETP(上場取引型金融商品)スペシャリストであるローラン・キシス(Laurent Ksiss)氏は述べている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:State Street, Galaxy Digital to Develop Active Crypto Trading Products