米VanEckがソラナETFを申請、ソラナは8%上昇
  • VanEckがソラナETFを申請したことでソラナは約8%上昇。
  • これはアメリカにおける、初めてのソラナETF申請。

米資産運用大手VanEckは、アメリカで初めてとなるソラナ(SOL)ETF(上場投資信託)の販売を申請した。

米証券取引委員会(SEC)に「S-1」登録フォームが提出されたことで、ソラナは24時間で約8%上昇した。広範な暗号資産(仮想通貨)市場を測る CoinDesk 20 Index(CD20)は1.8%上昇。

VanEckは、この分野における先駆者として知られている。同社は2021年に初めてイーサリアム(ETH)現物ETFを申請した。SECがブラックロック(BlackRock)、フィデリティ(Fidelity)、アーク・インベスト(Ark Invest)などの発行者と関わるようになる3年近く前のことだ。昨年9月には追加申請を行った。

「我々はソラナ(SOL)が、ビットコインやイーサリアムのような他のデジタル・コモディティと似た機能を持つと考えている」とVanEckのデジタル資産リサーチ責任者マシュー・シーゲル(Matthew Sigel)氏は、ソラナは証券ではなくコモディティだと記してXに投稿した。 

同氏は、VanEckがソラナETFを申請したのは、ソラナブロックチェーンが「スケーラビリティ、スピード、低コストのユニークな組み合わせ」によって、イーサリアムのライバルとなるためと付け加えた。

SECは1月にビットコイン(BTC)ETFを初めて承認、イーサリアムETFもまもなく承認される見通しだ。アナリストは、イーサリアムETFへの純流入は最初の5カ月で50億ドルにのぼると予測している。

複数の専門家は、イーサリアムETFが承認された場合、次にETFが承認されるのはソラナと考えている。その理由は、コモディティと分類されるイーサリアムに類似しているからだ。だが、そうした分類に関する議論が本格化するのは2025年以降になると専門家らは指摘している。スタンダードチャータード銀行のアナリスト、ジェフリー・ケンドリック(Geoffrey Kendric)氏は、エックス・アール・ピー(XRP)も選択肢の1つになると考えている。

「私の現段階での考えでは、ホワイトハウスとSECに新しい主が登場した場合には、2025年のどこかで実現するだろう」とブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート(James Seyffart)氏はXに投稿した。

「とはいえ、保証はない」

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:VanEck
|原文:VanEck Files for Solana ETF, SOL Rises 8%