ビットコインクジラが8000万円相当を帰国費用として寄付──ウィキリークス創設者、司法取引で釈放
  • ウィキリークスの共同創設者ジュリアン・アサンジ被告の妻ステラ・アサンジ氏は今週初めに「緊急アピール」を行い、アサンジ被告がイギリスからサイパンを経てオーストラリアに帰国するためのプライベートジェットの費用として52万ポンドの寄付を呼びかけた。
  • あるクジラは、8ビットコイン超、約50万ドル(約8000万円、1ドル160円換算)相当を寄付した。
  • アサンジ被告は、イギリスの刑務所に2019年から収容されていたが、米司法省と司法取引を行い、釈放された。

ウィキリークスの共同創設者ジュリアン・アサンジ被告は今週初め、あるビットコインクジラから8.07ビットコイン(BTC)の寄付を受け取った。寄付金は、アサンジ氏が米司法省と司法取引を行った結果、イギリスで釈放され、母国オーストラリアに帰国するためのプライベートジェットの費用の一部に充てられた。

当初、アサンジ被告の妻ステラ氏は、移動にかかる52万ポンドを集めるために「緊急アピール」を行い、法定通貨による寄付を受け付けるクラウドファンディングページを開設した。このサイトでは暗号資産(仮想通貨)は使用できないため、すぐにビットコインを受け付ける別のページが開設された。

この時点で、寄付サイトのビットコインアドレスには34件の寄付があり、合計金額は50万ドルを超えた。だがその大半は1件の8.07ビットコインの寄付によるものだった。法定通貨の寄付サイトにも約50万ドルの寄付が集まった。

「ジュリアンの自由への旅には莫大な費用がかかります。ジュリアンはチャーター便VJ199の費用として52万米ドルをオーストラリア政府に支払わなければなりません」とステラ・アサンジ氏はXに投稿した。

「彼はサイパン経由でオーストラリアに向かう民間航空会社や路線の利用を許されなかった。金額を問わずどんな寄付でもとてもありがたい」

プライベートジェットは、アサンジ被告が25日に司法取引に合意し、自由と引き換えにスパイ容疑を認めた後、オーストラリア政府が手配した。

ビットコインとアサンジ氏には長い関わりがある。10年以上前、ウィキリークスは銀行システムから遮断された後、ビットコインで存続した。2014年のインタビューでアサンジ氏は、ウィキリークスとビットコインは「互いに支え合って生き残ってきた」と語っている。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Alisdare Hickson/Wikimedia
|原文:Julian Assange Received $500K Bitcoin Donation From Anonymous Bitcoin Whale