11月のアメリカ大統領選挙を控え、PoliFi(政治と金融の合成語)トークンは打撃を受けており、話題になった数種類のトークンは最高値から95%近く下落している。
ジョー・バイデン大統領にドナルド・ダックを掛け合わせたソラナベースのミームコイン、ジェオ・ボーデン(BODEN)は、大統領の「惨憺たる」討論会のパフォーマンスにより、政治的な将来が疑問視されたことを受け、CoinGeckoのデータによると、過去1週間で70%下落した。
BODENは過去30日間で80%下落し、発行されたばかりの3月初めの水準に戻った。
ドナルド・トランプ前大統領の選挙戦での勝算が討論会後に急上昇しているにもかかわらず、トランプ氏をテーマにしたトークンでさえ下落している。
トランプ氏関連のPoliFiトークンの中で最大の「TRUMP」は、前日比で10%、前週比で34%下落している。BODENの対極にある「TREMP」も2桁台のマイナスを記録しており、直近24時間で約10%、前週比で37%下落している。
一方、アジア時間の7月3日の午後には、バイデン氏が選挙戦から撤退するかどうかを尋ねる分散型予測市場ポリマーケット(Polymarket)のベットでYES側が60%を上回った。
そのため、ほとんどの PoliFiトークンはマイナスとなっており、PoliFiセクターは過去 24時間で11%縮小している。しかし、ポリマーケットの取引量は増加しており、政治的な賭け事をする人々がこのプラットフォームに移行したことを示唆している。
「予想に反して、2024年6月27日のテレビ討論会の後に、PolitFiのトップトークンは上昇しなかった」と、メッサーリ(Messari)のリサーチアナリスト、オースティン・フライムート(Austin Freimuth)氏はメールで共有した最近のメモに書いている。
フライムート氏は、トランプ氏の副大統領候補の発表が、PolitFiセクターにおける次の重要なイベントになると予想している。
「発表されれば、その副大統領候補に関連する新たなミームコインが誕生する可能性がある」と同氏は述べた。
一方、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)が民主党の州知事らと会談するバイデン氏を「支持する」ためにワシントンD.C.に向かうと報じられたことを受け、彼のトークン「NOOSUM」は過去24時間で4%上昇している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Trump-Biden Tussle Sees PoliFi Sector Lose Lustre as BODEN Drops 95% From Peak